キャンプを始めようと思って調べていると、必ず出てくる「タープ」という言葉。テントだけじゃダメなの?どれを選べばいいの?そんな疑問を持つ方は多いはずです。
正直なところ、最初は「タープって本当に必要?」と思いますよね。筆者も初キャンプのとき、テントだけで行って昼間の暑さに後悔した経験があります。この記事では、タープの選び方を初心者目線で、失敗しないポイントをステップバイステップで解説します。
そもそもタープとは?なぜ必要なのか
タープとは、屋外で日差しや雨を遮るための布状の屋根のことです。キャンプ場で見かける、ポールで支えられた大きな布がタープですね。
「テントがあれば十分じゃないの?」という疑問、よくわかります。でも実際にキャンプ場に行くと、テントは基本的に寝る場所。日中はテントの中にいると暑くて蒸し風呂状態になります。
タープがあると、こんなメリットがあります:
- 強い日差しを遮って涼しい空間を作れる
- 急な雨でも濡れずに食事や作業ができる
- プライベート空間が広がり、ゆったり過ごせる
- 荷物を雨や露から守れる
特に夏場のキャンプでは、タープの下で過ごす時間が一番長くなります。「リビングルーム」と考えるとわかりやすいでしょう。
選ぶ前に知っておきたい基礎知識
タープの主な形状は3タイプ
初心者が最初に迷うのが形状の違い。大きく分けて3つのタイプがあります。
1. レクタングルタープ(長方形)
もっとも一般的な形。長方形の布を数本のポールで支えるシンプルな構造です。張り方のアレンジが効くので、風向きや日差しに合わせて調整できます。設営に少しコツが要りますが、慣れれば10〜15分で完成します。
2. ヘキサタープ(六角形)
六角形の形をしたタープ。レクタングルより小さめで、2本のメインポールで立てられるため設営が簡単。見た目もおしゃれで、ソロ〜ファミリーまで幅広く使えます。初心者に一番おすすめなのがこのタイプです。
3. スクリーンタープ(自立式)
フレーム付きで簡単に立ち上がる箱型のタープ。テントのような構造で、メッシュの壁がついているタイプが多いです。虫が多い季節に便利ですが、重くて持ち運びが大変なのがデメリット。初心者には設営は楽ですが、風に弱いので注意が必要です。
素材の違いも押さえておこう
タープの生地には主に2種類あります:
| 素材 | 特徴 | 価格帯 |
|---|---|---|
| ポリエステル | 軽量で乾きやすい。UVカット加工されたものが多い。初心者向け。 | 安価 |
| TC(ポリコットン) | 綿とポリエステルの混紡。遮光性が高く、火の粉に強い。重め。 | やや高価 |
最初はポリエステル製で十分です。TCは雰囲気がいいですが、重くて乾きにくいので、キャンプに慣れてからステップアップするのがおすすめ。
選び方のチェックポイント|ステップバイステップで解説

STEP1: 使う人数を基準にサイズを決める
タープ選びで最も重要なのがサイズです。大きすぎると設営が大変、小さすぎると意味がない。
目安はこちら:
- ソロ(1人):3m × 3m程度
- デュオ(2人):4m × 4m程度
- ファミリー(3〜4人):5m × 4m〜6m × 4m
- グループ(5人以上):6m × 6m以上
ただし、初心者がいきなり大型タープを選ぶと、設営で挫折します。
筆者の経験から言うと、「思ったより小さめ」を選ぶのが失敗しないコツ。ファミリーでも最初は4m × 4mのヘキサタープで十分です。慣れてから大きいものに買い替えても遅くありません。
STEP2: 設営の難易度を考える
意外と見落としがちなのが、設営の難易度です。
初めてのキャンプで、タープの設営に1時間かかって疲れ果てる…というのは本当によくある話。初心者は「設営が簡単」を最優先にすべきです。
簡単な順:
スクリーンタープ(自立式)> ヘキサタープ > レクタングルタープ
ヘキサタープは、メインポール2本で立てられるので、初心者でも30分あれば完成します。YouTubeで事前に設営動画を見ておけば、初回でも問題なくできるはず。
STEP3: 予算を決める
正直、タープは安いもので3,000円から、高いものは10万円以上まであります。
結論から言えば、初心者は5,000〜15,000円の価格帯で十分です。
この価格帯なら、しっかりした耐水性とUVカット機能がついています。高級品は確かに生地が良いですが、初心者がいきなり買う必要はありません。まずは手頃な価格で始めて、キャンプの頻度が増えてから「本当に欲しい一枚」を選ぶのが賢い買い方です。
STEP4: 付属品を確認する
これ、本当に重要です!
タープ本体だけ買っても、設営できません。以下が必要です:
- ポール(メインポール+サブポール)
- ペグ(地面に打ち込む杭)
- ロープ(張り綱)
- 収納袋
初心者向けのセット商品なら全部付いていますが、安い商品だと「ポール別売り」の場合もあります。購入前に必ず付属品を確認してください。ポールを別途買うと5,000円以上追加でかかることもあります。
失敗しがちなポイントと対策

失敗1: 大きすぎるタープを買ってしまう
「大は小を兼ねる」と思って大型タープを買うのは、初心者が最もやりがちな失敗です。
実際に筆者の知人も、4人家族で6m×6mのレクタングルタープを初キャンプで買って、設営に2時間かかり、「もうキャンプ行きたくない」と言っていました。
対策:最初は「ちょっと小さいかな?」くらいのサイズを選びましょう。4人家族なら4m×4mのヘキサタープで十分。荷物を置くスペースも含めて、実際に使うと思ったより広く感じます。
失敗2: 風の強い日に無理して張る
タープは風に弱いです。特に大型のレクタングルタープは、風であおられると非常に危険。
風速5m/s以上(木の枝が揺れる程度)の日は、タープの設営は避けるか、低めに張る必要があります。ですが初心者は風速の判断が難しく、無理して張って飛ばされる事故も起きています。
対策:スマホの天気アプリで風速を事前にチェック。風が強い予報なら、タープなしでも過ごせるプランBを用意しておく。また、ペグは必ず全箇所打ち込むこと。「数本省略」は絶対NGです。
失敗3: 安さだけで選んで耐水性が低い
「とりあえず安いやつでいいや」と3,000円以下の激安タープを買うと、ほぼ確実に後悔します。
耐水圧が低い(1,000mm未満)タープだと、雨が降ったときにじんわり染み込んできます。筆者も初心者の頃、激安タープで雨キャンプに行き、気づいたら荷物が濡れていた経験があります。
対策:耐水圧は最低でも1,500mm以上、できれば2,000mm以上のものを選びましょう。商品ページに必ず記載されています。この数値が高いほど、強い雨でも安心です。
失敗4: 設営場所を考えずに張る
地面が固すぎてペグが刺さらない、木の根っこだらけ、傾斜がきつい…。初心者は設営場所の選び方で失敗しがちです。
対策:キャンプ場に着いたら、まず平らで障害物のない場所を探しましょう。地面を足で踏んでみて、柔らかすぎず固すぎない場所がベスト。また、木陰を選ぶと日差しが和らぎ、タープの負担も減ります。
予算別おすすめの選び方

予算5,000円以下:とりあえず試したい方向け
「キャンプを続けるかわからないから、まずは安く試したい」という方向けです。
この価格帯だと、3m×3m程度のヘキサタープがメイン。耐水圧は1,500mm前後で、年に数回のキャンプなら十分使えます。ただし、耐久性は期待できないので、紫外線で劣化しやすく、2〜3年で買い替えになる可能性が高いです。
こんな人におすすめ:ソロキャンプやデュオキャンプで、年1〜2回のライトユーザー。
予算5,000〜15,000円:初心者の本命価格帯
この価格帯が初心者に最もおすすめです。
耐水圧2,000mm以上、UVカット加工あり、ポール・ペグ・ロープがセットになった製品が揃っています。有名アウトドアブランドのエントリーモデルもこの価格帯に多く、品質と価格のバランスが良好。
実際に筆者が初めて買ったタープもこの価格帯のヘキサタープで、5年以上使っています。設営も慣れれば15分程度で完了し、ファミリーキャンプでも十分な広さです。
こんな人におすすめ:これから定期的にキャンプをしたいファミリーや、道具にある程度こだわりたい方。
予算15,000〜30,000円:長く使える本格派
「最初から良いものを買って長く使いたい」という方向け。
この価格帯になると、TC素材やより大型のレクタングルタープが選択肢に入ります。遮光性が高く、真夏でもタープ下は快適。生地も丈夫で、5年以上は余裕で使えます。
ただし、重量が重く(4〜5kg)、乾きにくいため、初心者にはやや扱いにくい面も。キャンプ経験が数回あって、「もっと快適に過ごしたい」と思ったタイミングで買うのがおすすめです。
こんな人におすすめ:月1回以上キャンプに行く方、焚き火をタープの近くでしたい方。
予算30,000円以上:こだわり派・プロ志向
正直、初心者には不要です。
この価格帯は、ブランドの最上級モデルやカスタムメイド品。確かに品質は素晴らしいですが、初心者が扱いこなすのは難しいでしょう。まずは手頃な価格帯で経験を積んで、「自分がタープに何を求めるか」が明確になってから検討してください。
よくある質問
Q1: タープとテントはどちらを先に買うべきですか?
A: 絶対にテントが先です。テントは寝る場所として必須ですが、タープは日帰りキャンプなら不要な場合もあります。ただし、夏場や雨の日のキャンプを快適にしたいなら、テントの次にタープを買うのがおすすめです。初回のキャンプで「やっぱりタープ欲しい」と思ったら、2回目までに購入すると良いでしょう。
Q2: レクタングルとヘキサ、初心者はどちらがいいですか?
A: 初心者には断然ヘキサタープをおすすめします。設営が簡単で、メインポール2本で立つため失敗しにくいです。レクタングルは張り方のバリエーションが豊富ですが、その分コツが必要。まずはヘキサで慣れて、物足りなくなったらレクタングルに挑戦するのがスムーズです。
Q3: ポールは何本必要ですか?
A: ヘキサタープの場合、メインポール2本が基本です。さらに、サブポール2〜4本あると、張り方のアレンジができて便利。ただし最初はメインポールだけで十分です。慣れてきたら、風向きに合わせてサブポールで調整する楽しみが増えます。レクタングルタープは4〜6本のポールが必要なので、付属品を必ず確認してください。
Q4: 雨の日もタープで大丈夫ですか?
A: 耐水圧2,000mm以上のタープなら、通常の雨は問題ありません。ただし、タープは「屋根」であって「壁」はないので、横殴りの雨だと濡れます。雨の日は、タープを低めに張る、角度をつけて雨が流れるようにする、などの工夫が必要です。また、雨で濡れたタープは必ず帰宅後に干して乾かすこと。濡れたまま収納するとカビの原因になります。
Q5: タープの下で焚き火はできますか?
A: ポリエステル製タープの場合、焚き火の火の粉が当たると穴が開くのでNGです。焚き火をしたい場合は、タープから十分離れた場所で行うか、TC素材のタープを選びましょう。TC素材は燃えにくいですが、完全に安全というわけではないので、火の粉が飛ばないよう注意は必要です。初心者はまず、タープと焚き火を離して楽しむことをおすすめします。
まとめ
タープ選びのポイントをおさらいしましょう:
- 初心者にはヘキサタープ(4m×4m程度)が設営しやすくておすすめ
- 予算は5,000〜15,000円の価格帯で、耐水圧2,000mm以上を選ぶ
- 付属品(ポール・ペグ・ロープ)が揃っているかを必ず確認する
「大は小を兼ねる」という考えで大きすぎるタープを買うと、設営で挫折しがちです。まずは自分の使用人数に合った、少し小さめのサイズから始めてみてください。
タープがあれば、キャンプの快適さは格段にアップします。真夏の日差しを避けながら、ゆったりと過ごす時間は最高ですよ。まずは一度、レンタルで試してみるのもおすすめです。次のキャンプが楽しみになりますように!
関連記事として、テントとタープの連結方法や、雨の日のキャンプ対策についても別途解説していますので、ぜひチェックしてみてくださいね。