キャンプで快適な睡眠を得るために、コットの購入を検討していませんか?でも、いざ選ぼうとすると種類が多すぎて何を基準に選べばいいのかわからない…そんな悩みをお持ちの方も多いはず。筆者も初めてコットを選んだときは、店頭で2時間も悩んだ経験があります。実は、コット選びにはいくつかの明確なチェックポイントがあり、それさえ押さえれば初心者でも失敗せずに選べるんです。
この記事では、実際にフィールドで10種類以上のコットを使ってきた経験をもとに、初心者が本当に知りたい選び方のポイントを具体的に解説していきます。
そもそもコットとは?なぜ必要なのか
コットとは、キャンプ用の簡易ベッドのこと。地面から数十センチの高さにフレームと布(ファブリック)で寝床を作る、いわば「折りたたみ式ベッド」です。
「マットがあれば十分じゃない?」と思う方もいるかもしれません。実際、筆者も最初はそう考えていました。しかし、真冬の河原で初めてコットを使ったとき、その快適さに驚愕したんです。地面からの冷気を完全に遮断でき、-5℃の朝でも背中が冷えることなく熟睡できました。
コットを使うメリット
- 地面の凹凸を気にしなくていい:石ころや根っこの上でも快適に眠れる
- 底冷え対策に絶大な効果:地面との空間があるため、秋冬キャンプで威力を発揮
- 荷物置き場にもなる:ベッド下に靴やバッグを収納できてテント内がすっきり
- 設営・撤収が早い:マットのように空気を入れる手間がない
ただし、デメリットも正直にお伝えします。重量はマットより重くなりますし、組み立てに慣れるまで少し手間取ることも。とはいえ、一度慣れてしまえば5分程度で設営できるようになります。
選ぶ前に知っておきたい基礎知識
ハイコットとローコット、何が違う?
コットには大きく分けて2つのタイプがあります。
ハイコットは地面から約40cm前後の高さがあるタイプ。椅子のように座れるため、テント内での作業がしやすいのが最大のメリット。高さがある分、夏場は風通しも良好です。ただし、収納サイズが大きく、重量も2.5kg以上になることが多いため、車でのオートキャンプ向きですね。
一方、ローコットは地面から約15cm前後の低い設計。ソロテントなど天井が低い空間でも圧迫感がなく、重心が低いため安定感抜群。重量も1.5kg前後と軽量なモデルが多く、バイクツーリングにも最適です。
初心者の方には、まずローコットをおすすめします。理由は単純で、転落のリスクが少なく、多くのテントで使いやすいから。慣れてきて「もっと快適に」と思ったら、ハイコットにステップアップするのが賢い選択です。
組み立て方式は2種類ある
意外と見落としがちなのが、組み立て方式の違い。
収束式(しゅうそくしき)は、X字型のフレームをパッと広げるだけで設営完了。折りたたみ傘のようなイメージです。設営は超簡単ですが、収納時に長さが出るため、車の積載スペースを取ります。初めて使ったとき、「えっ、これだけ?」と拍子抜けするほど簡単でした。
組み立て式は、フレームを一本ずつ組み立てていくタイプ。最初は「面倒だな」と思うかもしれませんが、コンパクトに収納できるのが大きな利点。バックパックにも入るサイズになるモデルもあります。慣れれば5分程度で組み立てられるようになりますよ。
選び方のチェックポイント:失敗しないための6ステップ

STEP1: 使用シーンを明確にする
まず最初に考えるべきは「どんなキャンプスタイルか」。これが全ての基準になります。
車でのファミリーキャンプなら、重量や収納サイズはそれほど気にしなくてOK。むしろ寝心地や設営の簡単さを優先しましょう。一方、バイクツーリングやソロ登山なら、重量2kg以下・収納サイズ50cm以内が目安です。
筆者の場合、最初に3kgのハイコットを買って「重い!」と後悔した経験があります。自分のスタイルを見極めることが、満足度を大きく左右するんです。
STEP2: 耐荷重を確認する(超重要!)
絶対に見逃してはいけないのが耐荷重。多くのコットは80〜120kgの耐荷重ですが、体格の良い方や、寝返りが多い方は120kg以上のモデルを選ぶべき。
ある晩、友人が80kg耐荷重のコットに100kg近い体重で寝た結果、夜中にフレームが曲がってしまったことがありました(幸いケガはなし)。安全マージンを考えて、自分の体重+20kg以上の耐荷重があるモデルを選んでください。
STEP3: サイズは「長さ」が最重要
コットのサイズで最も重要なのは長さです。身長+10cm以上の長さがないと、足が出てしまって快適に眠れません。
一般的なコットの長さは190cm前後。身長170cm以下なら問題ありませんが、180cm以上の方は要注意。200cm以上のロングサイズモデルも存在するので、必ず確認しましょう。幅は60〜70cmが標準的で、寝返りを打つには十分なサイズです。
STEP4: 素材で寝心地と耐久性が変わる
寝床部分の素材は主に3種類。
ポリエステル:最も一般的で、価格も手頃。耐久性と通気性のバランスが良く、初心者におすすめ。ナイロン:軽量で強度があるが、やや価格が高め。上級者向け。オックスフォード生地:厚手で丈夫。長期使用を考えるなら最適ですが、重量は増えます。
筆者が2年間使っているポリエステル製コットは、月1回の使用頻度でも全く破れる気配がありません。最初は「安物で大丈夫かな」と心配でしたが、十分な耐久性でした。
STEP5: 設営の簡単さを実際に確認する
これは盲点です。店頭で一度、実際に組み立ててみることを強くおすすめします。
特に組み立て式コットは、最後にファブリック(布部分)をフレームに張る工程があるのですが、これが意外と力が必要。女性や力に自信のない方は、収束式の方が圧倒的に楽です。暗闇や疲れている状態での設営を想像してみてください。
STEP6: 予算は1万円前後から設定する
結論から言うと、初心者は1万円前後のエントリーモデルで十分です。
5,000円以下の激安品は耐久性に不安があり、逆に3万円以上のハイエンドモデルは初心者には過剰スペック。「まずは1万円クラスで試して、不満があればアップグレード」が賢い選択。実際、筆者も最初の1年は8,000円のコールマン製を使い、満足度は十分でした。
失敗しがちなポイント:初心者がやりがちな4つのミス

失敗1: 軽さだけで選んでしまう
「軽ければ軽いほどいい」と考えるのは危険。
超軽量モデル(1kg以下)は確かに持ち運びは楽ですが、フレームが細く安定感に欠けるものも。寝返りのたびにギシギシ音がして、結局眠れなかったという声も聞きます。重量と安定性はトレードオフの関係。自分の用途に合ったバランスを見極めましょう。
失敗2: テントの広さを考慮していない
意外と多いのがこれ。コットを買ったはいいものの、テントに入らない!
特にソロテント(一人用テント)の場合、前室(テントの入口付近のスペース)を含めても、ハイコットは入らないことが多いんです。必ず「テントの内部サイズ」と「コットの寸法」を照らし合わせてください。最低でも左右に10cmずつ、足元に20cmの余裕が欲しいところ。
失敗3: 収納サイズの実寸を確認していない
スペック表の「収納サイズ」、これ実は結構アバウトなんです。
実際にケースに入れると、膨らんで記載より5〜10cm大きくなることも。バイクツーリングで積載を考えている方は、必ず「実際の収納状態」の写真をレビューなどで確認しましょう。筆者は収納サイズを信じて買ったコットが、バイクのサイドバッグに入らず泣いた経験があります…。
失敗4: 「安いから」だけで決める
価格だけで選ぶと、後悔する確率が高いです。
安価なモデルの中には、1〜2回の使用でフレームが曲がったり、ファブリックが破れたりするものも存在します。特に耐荷重が70kg以下のモデルは要注意。最低でも「信頼できるアウトドアブランド」「レビュー件数が多い」「耐荷重80kg以上」の3点は確認してください。
予算別おすすめコット:実際に使って良かったモデル
【予算1万円以下】まずはここから始めよう
初めてのコット購入なら、この価格帯で十分です。
(参考価格:8,690円)は、筆者が最初に購入したモデル。収束式なので設営は本当に簡単で、初めてでも3分で完了しました。190cmの長さがあり、身長175cmの筆者でも足を伸ばして眠れます。耐荷重は80kgと標準的ですが、体重70kgの筆者が2年使っても全く問題なし。「とりあえずコットを試してみたい」という方に最適です。
(参考価格:11,990円)は、軽量コンパクトを求める方向け。組み立て式ですが、慣れれば5分程度で完成。収納時は約51×16×14cmとコンパクトで、バイクツーリングにも対応可能。実際に使ってみて驚いたのは、軽量なのに寝心地が良いこと。体重が分散されて、朝まで快適に眠れました。
(参考価格:11,280円)は、コスパ最高の選択肢。アルミフレームで軽量化を図りつつ、耐荷重は100kgとしっかり確保。「安いけど不安」という方も、このモデルなら信頼できる品質です。
この価格帯で注意したいのは、激安すぎるモデル。「キャプテンスタッグ CS FDパイプベッド M-3465」あたりが最安値ラインですが、耐久性を考えると上記3モデルの方が長く使えます。楽天で「キャプテンスタッグ FDパイプベッド」と検索すれば見つかりますが、初心者にはもう少し上のグレードをおすすめします。
【予算1〜2万円】快適性がグッと上がる中級モデル
予算に余裕があるなら、この価格帯が最もバランスが良いです。寝心地と耐久性が明らかに向上します。
(参考価格:23,300円)は、折りたたみ式で設営が驚くほど簡単。開いて脚を広げるだけで完成する「ワンタッチ設営」に近い感覚。家族4人で2泊3日のキャンプで使いましたが、子どもたち(小学生)でも一人で設営できました。サイズも大きめで、ゆったり眠れます。
(参考価格:7,810円)は、幅77cmのワイド設計が特徴。標準的なコットの幅は約60cmですが、このモデルは寝返りが打ちやすく、体格の良い方でも窮屈さを感じません。実際、体重85kgの友人が「今まで使ったコットで一番快適」と絶賛していました。
この価格帯では、「ロゴス トラッドキャンピングベッド」も安定感と耐久性で定評があります。楽天で「ロゴス トラッドキャンピングベッド」と検索してみてください。スチールフレームでややずっしりしますが、その分安定感は抜群です。
【予算3万円以上】一生モノを求めるならハイエンドへ
「本気でキャンプを続ける」と決めているなら、最初からハイエンドモデルを選ぶのもあり。
(参考価格:49,500円)は、軽量コットの最高峰。重量わずか2.2kgなのに耐荷重120kgという驚異的なスペック。実際に山岳テント泊で使用しましたが、組み立ても簡単で、寝心地は自宅のベッドに近い快適さ。10年使えると考えれば、コスパは決して悪くありません。
(参考価格:2,360円)は、コット本体ではなくアクセサリーですが、スノーピークのハイテンションコットと組み合わせることで、床面への負担を軽減します。高価なコットを長く使うための賢い投資です。
ハイエンドモデルは確かに高価ですが、「毎年買い替える」ことを考えれば、長期的にはお得。ただし初心者には過剰スペックの場合も多いので、まずは1万円クラスで経験を積むことをおすすめします。
初心者が見落としがちな小ネタ:快適さを底上げするコツ

コットだけでは「完璧な睡眠」は得られません。ちょっとした工夫で快適さが劇的に変わるんです。
その1: 必ずマットかシュラフマットを敷く。コットの生地は薄いため、そのまま寝ると背中が痛くなります。厚さ3cm程度のマットを敷くだけで、寝心地が別物に。
その2: 枕は必須。エアピローでも衣類を詰めた袋でもOKですが、首を支えるものがないと朝起きたとき首が痛いです(経験談)。
その3: 冬は下からの冷気対策を。コットは地面から離れているため「暖かい」と思われがちですが、実は下から風が吹き抜けるため寒い。マットを敷く、シュラフの下に毛布を敷くなどの対策が必要です。
その4: 設営場所は平らな場所を選ぶ。コットは多少の傾斜には対応できますが、5度以上傾くと寝ている間にズレてきます。できるだけ水平な場所を探しましょう。
よくある質問
Q1: コットとエアマット、どっちがおすすめ?
結論は「両方持つのが理想」ですが、一つ選ぶなら用途次第です。快適性重視でオートキャンプメインならコット、軽量性重視で登山やバイクツーリングならエアマット。ただし、筆者の経験上、初心者には「設営が簡単で失敗が少ない」という点でコットの方が扱いやすいです。エアマットはパンクのリスクや空気入れの手間があり、初めてのキャンプで戸惑う方も多いんです。
Q2: コットって本当に必要?マットじゃダメなの?
正直、夏のオートキャンプで地面が柔らかければマットでも十分です。でも、石ころだらけの河原や秋冬キャンプでは、コットの快適さは別格。筆者も最初は「高いし、マットでいいや」と思っていましたが、一度使ったら手放せなくなりました。特に腰痛持ちの方は、地面の硬さが腰に響かないコットを強くおすすめします。
Q3: 子ども用のコットって必要?
身長140cm以下の子どもなら、大人用コットで十分対応可能です。むしろ「大きくなっても使える」という点で、最初から大人用を共用する方が経済的。ただし、小学校低学年以下の場合、ハイコットは転落の危険があるため、ローコットか地面に直接マットを敷く方が安全です。我が家では8歳と10歳の子どもがローコットを使っていますが、特に問題なく快適に寝ています。
Q4: 雨の日でもコットは使える?
テント内で使う限り全く問題ありません。むしろ、地面からの湿気を遮断できるため、雨の日こそコットが活躍します。ただし、タープ下など屋外で使う場合は、コットの下に雨水が流れ込まないよう地面の傾斜に注意してください