「和食にワインなんて合うわけない」——こんな先入観、持っていませんか?
実は筆者も最初はそう思っていました。でも、ある晩の寿司屋で白ワインを合わせてみたら、その認識が180度変わったんです。マグロの赤身にキリッと冷えたシャブリを合わせた瞬間、魚の旨みが口の中で踊りだす感覚。これが本当のペアリングか、と。
実際、世界的な寿司職人やミシュラン星付き和食店では、日本酒だけでなくワインペアリングが当たり前になってきています。和食の繊細さとワインの複雑さは、正しく組み合わせれば最高のマリアージュを生み出すんです。
この記事では、寿司、天ぷら、焼き鳥といった定番和食に合うワインの選び方を、初心者でも失敗しないように具体的に解説します。予算1,000円台から始められるので、ぜひ今夜の食卓から試してみてください。
なぜ「和食にワインは合わない」は大間違いなのか
そもそも、なぜ「和食にワインは合わない」という誤解が生まれたのでしょうか?
原因は主に3つあります。①重たい赤ワインを何にでも合わせようとした経験、②醤油や味噌の塩味が強すぎてワインの繊細さが消えた、③そもそもワイン選びの基準を知らなかった、です。
実は和食とワインは「発酵食品同士」という共通点があります。醤油、味噌、酒、みりん——これらはすべて発酵の産物。ワインもブドウを発酵させたもの。つまり、発酵×発酵の相性は抜群なんです。
ポイント: 和食は「出汁」が命。ワインも「旨み成分」が豊富な白ワインやスパークリングを選べば、出汁の風味を引き立ててくれます。
初心者がやりがちなミスは「赤ワインは肉、白ワインは魚」という固定観念。和食に関しては、まず白ワインとスパークリングから攻めるのが正解です。慣れてきたら、軽めの赤ワインに挑戦するという段階を踏みましょう。
和食ペアリングの基本原則
- 醤油ベース → 酸味のある白ワイン(シャブリ、ソーヴィニヨン・ブラン)
- 味噌ベース → ふくよかな白ワイン(シャルドネ、甲州)
- 塩味・出汁 → スパークリング(シャンパーニュ、プロセッコ)
- タレ味・甘辛 → 軽めの赤ワイン(ピノ・ノワール、ガメイ)
この4つを覚えておくだけで、ペアリングの8割は成功します。
寿司・刺身に合うワイン: 繊細な魚介を殺さない白・泡の選び方

結論から言えば、寿司には辛口のスパークリングか、酸味のしっかりした白ワインが最適です。
筆者が初めて寿司とワインを合わせたとき、選んだのはシャブリでした。マグロの赤身、イカ、ホタテ——どのネタにもスッと寄り添ってくれる万能さに驚いたのを覚えています。シャブリの持つミネラル感と酸味が、魚の生臭さを消し、旨みだけを引き出してくれるんです。
ネタ別おすすめワイン
| ネタ | おすすめワイン | 理由 |
|---|---|---|
| 白身魚(鯛、ヒラメ) | シャブリ、アルバリーニョ | 繊細な味わいを邪魔しない酸味とミネラル |
| 赤身(マグロ、カツオ) | 軽めのピノ・ノワール | 鉄分を感じる赤身に、タンニンの少ない赤が調和 |
| 光もの(アジ、サバ) | ソーヴィニヨン・ブラン | 青魚特有の脂を酸味が切る |
| 貝類(ホタテ、赤貝) | シャンパーニュ、プロセッコ | 泡が貝の甘みを引き立て、後味スッキリ |
初心者がやりがちなミスは「高級ワインを選べば間違いない」という思い込み。実は寿司には、2,000円前後の酸味がしっかりしたシンプルな白ワインで十分です。むしろ複雑すぎるワインは寿司の繊細さを打ち消してしまいます。
おすすめグラス: リーデル 大吟醸グラス
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は、日本酒グラスの技術を応用して作られた特殊なシェイプ。白ワインやスパークリングを注いでも、香りが立ちすぎず、寿司の繊細な香りとバランスが取れるんです。
実際に使ってみると、グラスの縁が薄く、口当たりがなめらか。寿司を食べた直後にワインを含んでも、魚の余韻とワインの酸味が喧嘩しません。評価5.0(5件)も納得の品質です。初めて寿司とワインを合わせるなら、グラス選びにも少しこだわってみてください。
予算を抑えたい方は、まず普通のワイングラスで試してOK。慣れてきたらステップアップしましょう。
天ぷら・揚げ物に合うワイン: 油のキレを引き立てる1本

意外に見落としがちなのが、天ぷらとワインの相性の良さです。
天ぷらは油を使った料理なので、「重たい」「ワインには合わない」と思われがち。でも実は、スパークリングの泡が油をスッキリ流してくれるんです。筆者がある天ぷら専門店で試したとき、プロセッコを合わせたら、海老天の甘みが倍増して驚きました。
天ぷらのポイントは「塩で食べるか、天つゆで食べるか」。これでワインの選び方が変わります。
塩天ぷらの場合
塩で食べる天ぷらには、辛口のスパークリングワインが最適。イタリアのプロセッコやスペインのカヴァなら、1,500円前後で手に入ります。泡が油を洗い流し、素材の甘みだけを残してくれます。
- 海老天 → プロセッコ(泡が海老の甘みを引き立てる)
- 野菜天 → フランチャコルタ(複雑な泡が野菜の旨みを引き出す)
- 白身魚天 → シャンパーニュ(高級感ある泡が上品にマッチ)
天つゆの場合
天つゆの甘辛さには、少し甘みのある白ワインが合います。ドイツのリースリングや、フランスのヴーヴレ(シュナン・ブラン)がおすすめ。天つゆの醤油ベースに、ワインの果実味が絡んで奥行きが出ます。
注意点: 天ぷらは揚げたてが命。ワインも冷やしすぎると香りが立たないので、10〜12℃くらいがベストです。冷蔵庫から出して5分ほど置いてから飲みましょう。
ワインを冷やしすぎない工夫
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は、常温のボトルにかぶせると約10分で12℃程度まで冷やせる便利グッズ。評価4.62(210件)の実力派です。
実際に使ってみた感想としては、冷蔵庫で冷やしすぎたワインの「冷たさをキープする」用途のほうが向いています。天ぷらのように適温で飲みたい料理には、氷水で5分冷やしてから、このスリーブをかぶせるのがベスト。2〜3時間は冷えた状態をキープできるので、ゆっくり食事を楽しめます。
焼き鳥・焼き肉に合うワイン: タレ味と塩味で変わる赤の選び方
焼き鳥や焼き肉は「ワインが合う和食」の代表格。でも、タレか塩かで選ぶワインがガラッと変わります。
塩焼きの場合: 白ワインでOK
正直なところ、塩焼きなら白ワインで十分です。
鶏肉の塩焼きには、シャルドネや甲州ワインがぴったり。脂の旨みを酸味が引き立て、後味がスッキリします。筆者が居酒屋で試したとき、ねぎま(ネギと鶏もも肉)に甲州ワインを合わせたら、ネギの甘みが際立って感動しました。
- もも塩 → シャルドネ(脂にふくよかさが合う)
- ねぎま → 甲州ワイン(ネギの甘みと和の相性抜群)
- 砂肝 → ソーヴィニヨン・ブラン(コリコリ食感に酸味が合う)
タレ味の場合: 軽めの赤ワイン
タレの甘辛さには、タンニンが少なく果実味のある赤ワインが正解。ピノ・ノワールやガメイ(ボジョレー)がベストです。
タレの焦げた香ばしさと、赤ワインの果実味が絶妙にマッチ。特に、つくねやレバーのような濃厚な部位には、少し冷やした赤ワイン(14〜16℃)が最高です。
| 焼き鳥の種類 | おすすめワイン | 温度 |
|---|---|---|
| もも塩 | シャルドネ | 10〜12℃ |
| ももタレ | ピノ・ノワール | 14〜16℃ |
| つくねタレ | ガメイ(ボジョレー) | 14〜16℃ |
| レバー | 軽めのメルロー | 16〜18℃ |
おすすめグラス: リーデル オー ピノノワール
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は、ステム(脚)がないタンブラー型。焼き鳥屋のカウンターでも倒れにくく、カジュアルに使えるのが魅力です。
実際に使ってみると、手のひらでワインを温められるのがポイント。赤ワインは少し温度が上がると香りが開くので、タレ焼き鳥との相性が抜群。世界的グラスブランドの定番で、初心者にも扱いやすいです。
味噌・醤油ベースの煮物に合うワイン: 発酵×発酵の最強マリアージュ

そもそも、煮物にワイン?と思うかもしれません。でも実は、味噌や醤油の発酵した旨みと、ワインの熟成香が驚くほど合うんです。
筆者がある晩、肉じゃがに白ワインを合わせてみたら、じゃがいもの甘みとワインの果実味がピタリとハマって衝撃でした。煮物は「甘み・塩味・旨み」が凝縮されているので、ワインの複雑さがそれを引き立ててくれるんです。
味噌ベース煮物の場合
味噌の濃厚さには、樽熟成したシャルドネが最適。カリフォルニアやオーストラリアのシャルドネなら、3,000円前後で手に入ります。
- 鯖の味噌煮 → 樽熟成シャルドネ(味噌のコクとバターのような風味が調和)
- 豚の角煮(味噌味) → 軽めのメルロー(脂と味噌に赤ワインの果実味が合う)
醤油ベース煮物の場合
醤油の塩気には、酸味のある白ワインかロゼがおすすめ。
- 肉じゃが → 甲州ワイン(じゃがいもの甘みと和の風味)
- ぶり大根 → リースリング(魚の臭みを消し、酸味が調和)
- 筑前煮 → ロゼワイン(根菜の甘みにフルーティさが合う)
ポイント: 煮物は冷めても美味しい料理。ワインも常温〜やや冷やし(15℃前後)で飲むと、料理との一体感が増します。
おすすめグラス: 松徳硝子 うすはり 大吟醸
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は、日本の職人が手作りする極薄グラス。評価4.87(79件)の高評価も納得の逸品です。
実際に手に取ると、驚くほど軽く、縁が繊細。煮物のような和食を食べながらワインを飲むとき、このグラスだと口当たりが柔らかく、料理の余韻を邪魔しません。白ワインでもロゼでも使えるので、和食ペアリングの万能グラスとしておすすめです。
初心者は「まずは普通のグラスで試して、慣れてきたらこういう専用グラスにステップアップ」という流れでOK。
和食ペアリング3つの黄金ルール
ここまで具体例をたくさん挙げてきましたが、正直言って「全部覚えられない…」という方もいるはず。
そこで、どんな和食にも応用できる3つの黄金ルールをまとめます。これさえ押さえておけば、失敗はほぼありません。
ルール①: 「塩・出汁」はスパークリング、「醤油・味噌」は白ワイン
最も簡単な判断基準は、調味料で選ぶこと。
- 塩味・出汁(寿司、天ぷら塩、塩焼き) → スパークリングか辛口白ワイン
- 醤油ベース(煮物、照り焼き、刺身醤油) → 酸味のある白ワイン
- 味噌ベース(味噌煮、田楽) → ふくよかな白ワイン(樽熟成シャルドネ)
- タレ・甘辛(焼き鳥タレ、すき焼き) → 軽めの赤ワイン
ルール②: 「油」にはスパークリング、「旨み」には白ワイン
料理の「重さ」で判断する方法もあります。
- 油を使った料理(天ぷら、唐揚げ、焼き肉) → スパークリング(泡が油を流す)
- 旨みが強い料理(煮物、鍋物、出汁料理) → 白ワイン(旨み成分と調和)
ルール③: 迷ったら「シャブリ」か「プロセッコ」で間違いなし
初心者が最初に買うべきワインは、シャブリ(白ワイン)かプロセッコ(スパークリング)の2択です。
シャブリは酸味とミネラルがしっかりしているので、寿司、刺身、塩焼き、天ぷら塩など幅広く合います。予算は2,000〜3,000円で十分。プロセッコはイタリアの辛口スパークリングで、1,500円前後で手に入ります。泡が料理をリセットしてくれるので、どんな和食にも合いやすいです。
注意: 「日本酒のほうが和食に合う」という意見もありますが、それはそれで正解。ワインは「別の楽しみ方」として試してみてください。どちらが正解ということはありません。
おすすめツール: バキュバン ワインセーバー
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は、飲み残したワインの酸化を防ぐ定番ツール。評価4.88(17件)で初心者必須アイテムです。
初心者がやりがちなミスは、「1本開けたら全部飲み切らないと」と思い込むこと。実は、ワインは1日で飲み切る必要はないんです。バキュバンで空気を抜けば、2〜3日は美味しく飲めます。和食は毎日のことなので、ゆっくり楽しむためにも持っておきましょう。
上級者向け: プルテックス アンチ・オックス
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は、スペイン製の高性能酸化防止ストッパー。評価4.46(13件)で、慣れてきたらステップアップしたいアイテムです。
バキュバンよりも密閉性が高く、最大1週間ワインの鮮度をキープできます。和食ペアリングを本格的に楽しみたい方におすすめ。
よくある質問
Q1: ワインの適温はどうやって確認すればいい?
ワイン温度計を使うのが確実ですが、初心者は「冷蔵庫から出して何分待つか」で覚えましょう。白ワインは冷蔵庫から出してすぐ(8〜10℃)、赤ワインは10分待つ(14〜16℃)が目安です。スパークリングはキンキンに冷やしてOK(6〜8℃)。
Q2: 和食に合うワインの予算はどれくらい?
結論、1,500〜3,000円で十分です。高いワインほど複雑で、逆に和食の繊細さを打ち消してしまうことも。まずは2,000円前後のシャブリやプロセッコから始めて、慣れてきたら5,000円以上のワインに挑戦しましょう。
Q3: 日本酒のほうが和食に合うのでは?
日本酒も素晴らしい選択肢です。ただ、ワインは「酸味」があるので、油や脂をリセットしてくれるのが強み。天ぷらや焼き肉には、実はワインのほうが合う場合も多いです。どちらが正