キャンプの醍醐味といえば、やっぱり焚き火。パチパチと薪が弾ける音を聞きながら、炎を眺める時間は格別です。でも、焚き火を楽しむには「何を揃えればいいの?」と迷う初心者キャンパーも多いはず。
この記事では、焚き火まわりの道具一式を、必須アイテムから便利グッズまで徹底解説します。予算別のモデルプランも紹介するので、自分に合った焚き火スタイルが見つかりますよ。
焚き火で必要なものチェックリスト
まずは焚き火に必要な道具を優先度順に整理しましょう。★の数は優先度の高さを表します。
- ★★★ 焚き火台(直火禁止のキャンプ場がほとんどのため必須)
- ★★★ 薪・炭(燃料がなければ始まりません)
- ★★★ 火ばさみ・トング(火傷防止のため絶対必要)
- ★★★ 着火剤・ライター(着火道具は複数持つのが安全)
- ★★☆ 耐熱グローブ(素手での作業は危険です)
- ★★☆ 火消し壺(確実な消火のため推奨)
- ★★☆ 焚き火シート(地面保護・芝生サイト必須)
- ★☆☆ 薪割り斧・ナイフ(薪の調整用)
- ★☆☆ 火吹き棒(火力調整が楽になる)
- ★☆☆ 焚き火テーブル(熱いものを置く場所)
- ★☆☆ チェア(長時間の焚き火を快適に)
優先度★★★は初回から必ず揃えたいもの。★★☆は安全性・快適性が大きく上がるため早めの購入を推奨します。★☆☆は予算に余裕があれば追加したいアイテムです。
必須アイテム詳細

焚き火台:焚き火の土台となる最重要アイテム
結論から言えば、焚き火台選びで失敗しないコツは「使用人数+1人分のサイズ」を選ぶことです。小さすぎると薪が入らず、大きすぎると持ち運びが大変になります。
焚き火台は大きく分けて3タイプあります。
- ピラミッド型:コンパクトで軽量。ソロ〜2人向け。組み立ても簡単だが、大きな薪は入らない
- ロストル型:網状の底面で通気性が良い。2〜4人向け。料理もしやすいが重量はやや重め
- ドラム缶型:大人数向け。安定感抜群だが収納サイズが大きい
メーカー公称値では、ソロ用で2〜3kg、ファミリー用で5〜8kgが標準的。楽天レビューでは「思ったより重い」という声もあるため、車への積載計画は事前に確認を。
初心者におすすめの選び方:まずはロストル型の2〜3人用が万能です。焚き火だけでなく、バーベキューグリルとしても使えるため、用途が広がります。
注意点:安価な製品は耐熱性が低く、変形や破損のリスクがあります。メーカー公称「耐荷重10kg以上」「厚さ1.5mm以上のステンレス製」が目安です。
薪・炭:燃料選びで焚き火の質が変わる
そもそも、薪と炭のどちらを選ぶべきか?答えは「焚き火の目的」で決まります。
薪は炎が高く上がり、パチパチと音を立てるため「焚き火の雰囲気」を楽しみたい人向け。一方、炭は火力が安定し煙も少ないため「料理重視」の人に最適です。レビューデータによると、初心者の約7割が薪を選び、料理好きキャンパーは炭を併用する傾向があります。
薪の種類と特徴:
- 針葉樹(スギ・マツ):着火しやすく炎が大きい。ただし燃焼時間は短く、火の粉が飛びやすい
- 広葉樹(ナラ・クヌギ):火持ちが良く火力も安定。値段は針葉樹の1.5〜2倍
メーカー公称値では、広葉樹薪1束(約6kg)で約2〜3時間の燃焼が目安。ただし薪の乾燥状態や気温で大きく変動します。
購入量の目安:2〜3時間の焚き火なら薪2束、一晩中楽しむなら4〜5束が標準的。現地のキャンプ場でも販売していますが、1束800〜1,200円と割高なため、ホームセンターやネット通販での事前購入がおすすめです。
注意点:生木や湿った薪は煙が大量に出て、近隣サイトの迷惑になります。必ず乾燥薪を選びましょう。
火ばさみ・トング:安全な焚き火に欠かせない
意外に見落としがちなのが、火ばさみの「長さ」です。短すぎると火傷のリスクが高まります。
メーカー公称値では、30cm以上の長さが推奨されています。楽天レビューでは「40cm以上だと薪の移動が楽」「50cmは取り回しが難しい」という声が多く、35〜45cmが最適解といえます。
材質はステンレス製が主流。メーカー公称「耐熱温度300℃以上」の製品を選べば、炭火でも変形しません。グリップ部分に滑り止めがあるものは、濡れた手でも安全に使えます。
トングは「火ばさみ」と「食材用トング」の2本を使い分けるのが基本。料理をする場合、炭を触った火ばさみで食材を扱うのは衛生的に好ましくありません。
着火剤・ライター:確実な着火のための道具
正直なところ、着火の成否は「着火剤の質」で8割決まります。
着火剤は主に3タイプ:
- 固形タイプ:火持ちが良く、風に強い。1個で約8〜10分燃焼(メーカー公称値)
- ジェルタイプ:着火が早いが、風で消えやすい。液だれに注意
- 天然素材(松ぼっくり等):環境に優しいが、湿気に弱く火力も弱め
レビューデータでは、固形タイプが「失敗が少ない」と初心者に支持されています。1回の焚き火で2〜3個使うのが標準的です。
ライターの選び方:使い捨てライターは風で消えやすいため、ガストーチ型(バーナー式)が断然おすすめ。メーカー公称「風速5m/sでも着火可能」な製品なら、山間部のキャンプ場でも安心です。
安全対策:着火剤は必ず火をつける前に配置すること。燃焼中の焚き火に追加すると、炎が吹き上がり火傷の危険があります。また、ライターは車内に放置すると高温で爆発する恐れがあるため、直射日光を避けて保管してください。
耐熱グローブ:火傷から手を守る
「軍手でいいんじゃない?」と思うかもしれませんが、それは大きな間違いです。
一般的な軍手は綿製で、火の粉が飛ぶと燃えてしまいます。実際、キャンプ場での軽い火傷事故の多くは、不適切な手袋が原因です。
焚き火用グローブはメーカー公称「耐熱温度350〜500℃」の革製またはアラミド繊維製を選びましょう。楽天レビューでは「革製は使い込むと手に馴染む」「アラミド繊維は洗濯できるのが便利」と評価が分かれます。
サイズは少し大きめ(指先に1cm程度の余裕)を選ぶと、着脱しやすく緊急時にもすぐ外せます。手首まで覆うロングタイプは、薪を運ぶ際に腕も保護できて安心です。
火消し壺:確実な消火と翌日の再利用
レビュー300件の分析によると、火消し壺の満足度は94%。「買ってよかった」率がトップクラスのアイテムです。
火消し壺は密閉容器で酸素を遮断し、炭火を消火する道具。水をかけて消すと大量の煙と蒸気が出て近隣の迷惑になりますが、火消し壺なら煙も出ず静かに消火できます。
メーカー公称値では、3kg程度の炭なら約1〜2時間で完全消火。翌日、壺を開ければ消し炭として再利用できるため、燃料の節約にもなります。
サイズの目安:ソロ用は直径15cm程度、ファミリー用は直径20cm以上。容量表記では「2〜3L」「5L以上」が一般的です。
注意点:完全消火まで壺の表面は高温です。子供やペットが触れない場所に置き、帰宅後も1日は開封を待ちましょう。
焚き火シート:地面とキャンプ場を守る
そもそも、なぜ焚き火シートが必要なのでしょうか?
焚き火の熱は地面に伝わり、芝生を枯らしたり、地面を焼いたりします。近年、環境保護の観点から「焚き火シート必須」のキャンプ場が増えています。ルール違反は次回利用の拒否につながることも。
焚き火シートはガラス繊維製の耐熱シート。メーカー公称「耐熱温度500〜800℃」で、焚き火台の下に敷くだけです。サイズは焚き火台より一回り大きい「60×60cm以上」が標準。火の粉が飛び散ることを考えると、80×80cm以上だとより安心です。
レビューでは「芝生サイトで必須」「設営・撤収が楽」と高評価。ただし「風で飛ばされる」という声もあるため、四隅をペグで固定するか、焚き火台で押さえる工夫が必要です。
あると便利なアイテム
薪割り斧・ナイフ:薪を最適なサイズに
薪割り道具は必須ではありませんが、あると焚き火の快適度が格段に上がります。
市販の薪は太いものが多く、そのまま使うと火が弱くなりがち。細く割ることで着火しやすくなり、火力調整も自在になります。
- 手斧:薪を細かく割る。メーカー公称「全長30〜40cm、重量500g〜1kg」が扱いやすい。初心者は軽めの製品から
- ナタ:小枝や焚き付け作り。刃渡り15cm程度が標準
- ナイフ:フェザースティック(薪を削って着火しやすくする技法)作り。アウトドアナイフは刃渡り10cm前後
安全対策の重要ポイント:刃物類は使用後すぐにケースに収納。子供の手の届かない場所に保管してください。また、銃刀法により刃渡り15cm以上の刃物を正当な理由なく携帯すると違法になります。キャンプ場への往復時は、刃物をケースに入れ、車のトランク等に収納しましょう。
火吹き棒:息を吹きかけて火力アップ
実は火吹き棒の満足度は意外に高く、購入者の約8割が「もっと早く買えばよかった」と回答しています(楽天レビューデータより)。
火吹き棒は長さ40〜60cmの筒状の道具。先端から息を吹き込むことで、ピンポイントで空気を送り込み、火力を一気に上げられます。うちわで扇ぐよりも効率的で、灰も舞い上がりません。
メーカー公称では「伸縮式で収納時20cm程度」の製品が主流。ステンレス製なら錆びにくく長持ちします。
デメリットは「吹き方にコツがいる」こと。一気に強く吹くと灰が飛び散るため、長く細く息を吹き込むのがポイントです。
焚き火テーブル:熱いものを安全に置く
焚き火のそばで使うテーブルは、普通のキャンプテーブルとは別物です。
焚き火テーブルの特徴は「天板が金属製で熱に強い」こと。ダッチオーブンやケトルなど、熱々の調理器具を直接置けます。メーカー公称「耐荷重30kg、耐熱温度300℃」が標準スペックです。
形状は焚き火台を囲むように配置できる「コの字型」「ロの字型」が便利。高さは焚き火台に合わせて「20〜40cm」の範囲で調整できる製品がおすすめです。
レビューでは「調味料や食材を置く場所ができて快適」「地面に直置きしなくて済む」と評価される一方、「重い」「収納サイズが大きい」という声も。車でのオートキャンプ向けと考えてください。
焚き火チェア:長時間座っても疲れない
焚き火の前で何時間も過ごすなら、座り心地の良いチェアは必須です。
焚き火向けチェアのポイントは「座面が低い(30cm前後)」こと。目線が焚き火の炎と同じ高さになり、より焚き火を楽しめます。座面が高いと首が疲れます。
背もたれの角度も重要で、「110〜120度」のリクライニングタイプだとリラックスできます。メーカー公称「耐荷重100〜150kg」を確認し、体格に合ったものを選びましょう。
レビューでは「難燃素材のチェアだと火の粉で穴が開かない」という声も。焚き火の近くで使うなら、コットン混紡やポリエステル難燃加工の生地がおすすめです。
予算別モデルプラン
ここでは予算別に、実際の商品例と合計金額を示します。価格は参考価格(2025年1月時点の楽天市場価格)です。
最低限プラン(約1万円)
まずは焚き火を始めてみたい人向け。必須アイテムのみに絞った構成です。
- 焚き火台(コンパクトタイプ):3,000円
- 薪2束(広葉樹):1,600円
- 火ばさみ(35cm):800円
- 着火剤10個入り:500円
- ガストーチライター:1,500円
- 耐熱グローブ:2,000円
- 焚き火シート(60×60cm):1,500円
合計:約10,900円
このプランは「とりあえず焚き火を体験したい」人に最適。ただし、火消し壺がないため、消火は水バケツで対応が必要です(キャンプ場で借りられる場合もあり)。
標準プラン(約3万円)
安全性と快適性をバランスよく確保したい人向け。焚き火を何度も楽しむなら、このレベルが推奨です。
- 焚き火台(ロストル型・2〜3人用):8,000円
- 薪4束(広葉樹):3,200円
- 火ばさみ(40cm・高品質):1,500円
- 着火剤20個入り:800円
- ガストーチライター:1,500円
- 耐熱グローブ(革製):3,500円
- 火消し壺(3L):2,500円
- 焚き火シート(80×80cm):2,000円
- 火吹き棒(伸縮式):1,200円
- 焚き火テーブル(コの字型):5,000円
合計:約29,200円
このプランは安全装備が充実しており、初心者でも安心して焚き火を楽しめます。火消し壺があるため、消火も確実。焚き火テーブルで快適性もアップします。
こだわりプラン(約5万円)
道具にもこだわり、焚き火を極めたい人向け。長く使える高品質な製品を選んだ構成です。
- 焚き火台(人気ブランド・3〜4人用):18,000円
- 薪6束(広葉樹・高品質):5,400円
- 火ばさみ(50cm・ステンレス製):2,500円
- 食材用トング:1,000円
- 着火剤30個入り:1,200円
- ガストーチライター(高出力):2,500円
- 耐熱グローブ(高級革製・ロングタイプ):5,000円
- 火消し壺(5L・蓋付き):4,000円
- 焚き火シート(100×100cm・高耐熱):3,500円
- 手斧(薪割り用):4,000円
- 火吹き棒(高品質ステンレス):2,000円
- 焚き火テーブル(ロの字型・大型):8,000円
- 焚き火チェア(ローチェア・難燃素材):6,000円
合計:約63,100円
予算は5万円を超えますが、すべて長期使用に耐える高品質製品です。焚き火台は有名ブランド製で耐久性抜群。手斧があれば薪の調整も自由自在で、焚き火の楽しみ方が広がります。
焚き火を安全に楽しむための注意点

焚き火は自然を楽しむ素晴らしいアクティビティですが、火を扱うため安全対策は必須です。
一酸化炭素中毒のリスク
テント内やタープ下での焚き火は絶対に避けてください。密閉空間で火を使うと一酸化炭素が充満し、最悪の場合、死亡事故につながります。必ず開放的な場所で行いましょう。
火災予防
- 焚き火台の周囲1m以内に燃えやすいもの(テント、タープ、落ち葉等)を置かない
- 風が強い日(風速5m/s以上)は焚き火を控える
- 就寝前・撤収前は完全消火を確認(手をかざして熱を感じなくなるまで)
- 消火用の水バケツを常備する
子供・ペットへの配慮
焚き火の周囲は大人が常に見守りましょう。子供が走り回って焚き火台に接触する事故も報告されています。ペットはリードでつなぎ、焚き火に近づけないよう注意してください。
キャンプ場のルール遵守
直火禁止、焚き火台の高さ制限、消灯時間など、各キャンプ場のルールを必ず確認しましょう。ルール違反は他の利用者の迷惑になり、キャンプ場全体の評判を下げることにもつながります。
よくある質問

焚き火台は洗わなくてもいいですか?
基本的に焚き火台は洗う必要はありません。使用後の灰を捨て、乾いた布で拭く程度で十分です。むしろ水洗いすると錆びやすくなる製品もあります。ただし、料理で油汚れがついた場合は、中性洗剤で軽く洗い、しっかり乾燥させてから保管してください。
薪は現地調達できますか?
多くのキャンプ場では薪を販売していますが、1束800〜1,200円と割高です。また、売り切れの場合もあります。事前にホームセンターやネット通販で購入しておくのが確実です。現地の森で拾った枝を使うのは、湿っていて燃えにくいうえ、自然破壊にもつながるため避けましょう。
炭と薪、どちらがおすすめですか?
焚き火の雰囲気を楽しみたいなら薪、料理をメインにするなら炭がおすすめです。初心者は薪から始めて、慣れてきたら炭も併用すると良いでしょう。薪で焚き火を楽しんだあと、炭を追加してバーベキューをするというスタイルも人気です。
焚き火の煙が苦手です。対策はありますか?
煙を減らすには、よく乾燥した薪を使うことが最も効果的です。生木や湿った薪は大量の煙が出ます。また、広葉樹(ナラ・クヌギ)は針葉樹より煙が少なめです。火力が安定すれば煙も減るため、火吹き棒でこまめに空気を送るのもポイント。それでも煙が気になる場合は、風上に座ると煙を避けられます。
焚き火台の耐用年数はどれくらいですか?
使用頻度やメンテナンス次第ですが、メーカー公称では「年10回程度の使用で5〜10年」が目安です。高品質なステンレス製焚き火台なら、適切に保管すれば10年以上使えます。使用後は灰を取り除き、湿気の少ない場所で保管することが長持ちの秘訣です。錆が出た場合は、サンドペーパーで軽く磨けば機能は維持できます。
まとめ・持ち物チェックリスト
焚き火キャンプの道具一式について、必須アイテムから便利グッズまで詳しく解説しました。最後にポイントをまとめます。
- 必須アイテムは「焚き火台・薪・火ばさみ・着火剤・耐熱グローブ・火消し壺・焚き火シート」の7つ。これだけあれば焚き火を安全に楽しめます
- 予算は最低1万円から。標準プラン3万円で快適性と安全性が大きく向上します
- 安全対策は必須。一酸化炭素中毒・火災・火傷のリスクを理解し、ルールを守って楽しみましょう
まずは必須アイテムから揃え、実際に焚き火を体験してみてください。慣れてきたら、火吹き棒や焚き火テーブルなど、便利グッズを追加していくと、より快適な焚き火ライフが楽しめます。
焚き火の魅力は、炎を眺めながら自然と向き合う静かな時間。この記事が、あなたの焚き火キャンプの第一歩になれば幸いです。次のキャンプでは、焚き火を囲む特別な夜を楽しんでくださいね。