子どもと一緒のファミリーキャンプや車中泊の寝床は、何を買うかよりも「どう重ねるか」で寝心地が変わります。地面の冷え、砂利サイトの凸凹、荷室の段差など、原因は場所ごとに違います。この記事では、コット・厚手マット・電動ポンプ・寝袋をどう組み合わせるかという視点で、家族の寝床の選び方と10アイテムを紹介します。
ファミリーキャンプ・車中泊の寝床に必要なものチェックリスト
- 必須:地面や荷室の凸凹を吸収するマット(またはコット)
- 必須:季節に合った寝袋(人数分)
- あると便利:電動ポンプ(家族分の膨らましと撤収用)
- あると便利:コット(地面から離れて寝たい人用)
- あると便利:枕、マット用シーツ、収納袋をまとめる大きめのバッグ
ファミリーキャンプ・車中泊の寝床の組み立て方

そもそも、キャンプの夜に寝苦しくなる原因はどこにあるのでしょうか?大きく分けると下からの冷え、地面の凸凹、寝袋の保温不足の3つです。
地面に寝るなら厚手マットが主役
日本のオートキャンプ場の地面は、芝・土・砂利とさまざまです。踏み固められた区画や砂利サイトは、テントのフロア越しでも硬さが伝わります。地面に直接寝るなら、厚みのある自動膨張マットを敷いて、その上に寝袋を置くのが基本の形です。
コットは地面から体を離す道具。冷え対策は別に考える
コットを使うと、凸凹や梅雨どきの湿った地面から体を離せます。ただし冬はコットの下を冷たい空気が通るため、コットの上にもマットを重ねるのが一般的な対策です。
車中泊は荷室のフラットな長さと幅を先に測る
シートを倒しても、荷室には段差や傾きが残りやすいもの。まずメジャーでフラットに使える長さと幅を測り、そこに収まるマットを選びましょう。たとえばOneTigris DYNISLANDのサイズはメーカー公称で縦約201cm・幅約132cmなので、荷室にこのサイズが入るかどうかの確認は欠かせません。
2人用マットで子どもと寝る場合、幅132cmなら「大人1人+幼児〜小学校低学年1人」がひとつの目安です。大人2人+子ども2人なら、2人用マットを2枚並べるか、コットと組み合わせて家族を分散させるのが現実的です。
子どもの年齢別の目安
- 幼児:寝返りで落ちる心配があるため、コットよりも地面に敷いた大きなマットで大人と一緒に寝る
- 小学生:寝袋は1人1つ。マットは1人1枚か、2人用を兄弟で使う
- 中学生:体格は大人とほぼ同じなので、大人と同じ装備で考える
ファミリーキャンプ・車中泊の寝床おすすめ一覧(比較表)
今回紹介する10アイテムのうち、販売ページに厚み10cmと記載があるのはOneTigris DYNISLAND、FIELDOOR 車中泊マット、コールマン キャンパーインフレーターマットハイピーク シングルです。数値の記載がない項目は、購入前に販売ページで確認してください。
| 商品名 | 種類 | サイズ・厚さ・温度表記など | 収納サイズ | 参考価格(記事作成時点) | 購入 |
|---|---|---|---|---|---|
| BROOKLYN OUTDOOR COMPANY The 600D Folding Cot | コット | 販売ページで確認 | 販売ページで確認 | 17,980円 | 楽天で見る |
| コールマン トレイルヘッドコット | コット | 約193×88.5×39(h)cm、耐荷重約80kg(販売ページ記載) | 約10×21×96(h)cm(販売ページ記載) | 8,338円 | 楽天で見る |
| ヘリノックス コットワン コンバーチブル | コット | ロータイプ(別売りのコットレッグでハイタイプにも)、長さ191×幅66.5×高さ16.5cm、重量2,089g、耐荷重145kg(販売ページ記載) | 幅53×奥行き16×高さ16cm(販売ページ記載) | 49,500円 | 楽天で見る |
| OneTigris DYNISLAND | マット(2人用・自動膨張) | 約201×132cm・厚み10cm、重量約4.38kg(ポンプなし型)、耐荷重200kg(メーカー公称) | 販売ページで確認 | 24,090円 | 楽天で見る |
| DOD ソトネノサソイL | マット(インフレータブル) | 約W140×D192×H4.5cm、重量約5.2kg(販売ページ記載) | 約W22×D22×H75cm(販売ページ記載) | 15,400円 | 楽天で見る |
| FIELDOOR 車中泊マット 10cm | マット(車中泊向け) | 厚さ10cm、S・M・Lのサイズ展開(販売ページ記載) | 販売ページで確認 | 8,360円 | 楽天で見る |
| コールマン キャンパーインフレーターマットハイピーク シングル | マット(1人用) | 約198×68×10cm、重量約2.7kg(販売ページ記載) | 約φ21×72cm(販売ページ記載) | 13,728円 | 楽天で見る |
| OneTigris ECOPLUSE 電動エアポンプ | 電動ポンプ | USB充電式(販売ページ記載) | 販売ページで確認 | 4,279円 | 楽天で見る |
| HAWK GEAR 寝袋 マミー型 | 寝袋(中空繊維) | -15度耐寒表記、最低快適温度の目安0℃(販売ページ記載) | 販売ページで確認 | 4,280円 | 楽天で見る |
| NANGA オーロラライト 350DX | 寝袋(ダウン) | 快適使用温度5℃、下限温度0℃(European Norm・販売ページ記載) | 収納袋 直径約14.5×長さ約35cm(販売ページ記載) | 33,800円 | 楽天で見る |
価格帯で分けると、入門向けはポンプ・寝袋・車中泊マット・トレイルヘッドコットのように家族の人数分そろえやすいもの、中級は寝心地の土台になるマットとコット、上級はヘリノックスとNANGAのように1人分の質にこだわる装備です。まず中級のマットで土台を作り、入門向けで人数分を補う、という順番だと予算を組みやすくなります。
ファミリーキャンプ・車中泊の寝床10アイテムの詳細
1. BROOKLYN OUTDOOR COMPANY The 600D Folding Cot|家族の誰か1人を地面から離す折りたたみコット
楽天レビュー平均4.76(1978件・2026年10月時点)、参考価格(記事作成時点)17,980円の折りたたみコットです。春から秋は寝袋を載せるだけで使えます。寒い時期はコールマン キャンパーインフレーターマットハイピーク シングルのような1人用マットを上に重ねましょう。
注意点:サイズ・重量・耐荷重は今回のデータでは確認できないため、テントの寝室サイズに合うかを販売ページで確認してください。向いている人:地面の凸凹や湿気を避けたい大人や小学生以上の子ども。向かない人:冬の冷え対策を1つの道具で済ませたい人。
筆者のひとこと実際に購入して使っています筆者もBROOKLYN OUTDOOR COMPANYの「The 600D Folding Cot」を購入して使っています。筆者の感想は「余裕で一人で組み立てられる」「収納もコンパクトに収まり、持ち運びも便利」というものです(筆者個人の感想で、組み立てやすさの感じ方には体格や慣れによる個人差があります)。販売ページ(楽天市場・2026年10月6日確認)によると、使用時のサイズは約190×65cmで、脚(コットレッグ)の有無で高さ約37cmと約17cmの2通りに使え、収納サイズは約54cm×直径18cm、重さは脚ありで約3kg(収納ケースを除く)です。テントの中で使う場合は、使う高さとテントの床の広さ・天井の高さを先に確かめておくと安心です。2. コールマン トレイルヘッドコット|子ども用にも手が届く入門価格
参考価格(記事作成時点)は8,338円で、今回紹介するコットの中では一番手頃です。販売ページでは組み立てが簡単な点が紹介されています。楽天レビュー平均は4.36(11件・2026年10月時点)で、件数はまだ多くありません。
HAWK GEARの寝袋と組み合わせれば、子ども1人分を手頃な価格でそろえられます。ただし、幼児が1人で寝ると落ちるおそれがあるので、小学生以上を目安にしましょう。
3. ヘリノックス コットワン コンバーチブル|ハイ/ローを切り替えられるこだわり派のコット
販売ページの記載では、軽量で丈夫なアルミポールを使ったロータイプのコットで、別売りのコットレッグを取り付けるとハイタイプとしても使えます。天井が低いテントではローのまま使う、という使い分けができます。楽天レビュー平均4.64(11件・2026年10月時点)です。
弱点は価格です。参考価格(記事作成時点)は49,500円で、家族全員分をそろえるのは負担が大きいでしょう。大人1人分のこだわり装備として考え、寒い時期はマットとNANGAの寝袋を重ねる構成が合います。
4. OneTigris DYNISLAND|厚み10cmの2人用マット。親子で寝る寝床の土台に
メーカー公称で縦約201cm・幅約132cm・厚み10cm、耐荷重200kg。中材は高密度の高反発ウレタンフォームで、裏地には滑り止め加工がされていると販売ページに記載があります。楽天レビュー平均4.70(338件・2026年10月時点)、参考価格(記事作成時点)24,090円です。
電動ポンプを内蔵した型(メーカー公称約4.45kg)と、内蔵していない型(同約4.38kg)があります。ポンプなし型を選ぶなら、OneTigris ECOPLUSE 電動エアポンプと組み合わせるのが自然です。バルブとの適合は販売ページで確認してください。
向かない人:荷物の軽さを重視する人、テントの寝室や車の荷室が幅132cmに届かない人。
筆者のひとこと実際に購入して使っています筆者もOneTigris DYNISLAND(2人用)を購入して使っています。商品名には「自動膨張」とありますが、筆者の感想としては、やはり電動ポンプが必須です。子ども連れなら一緒に寝られる、というのも筆者の感想です(子どもの年齢や体格によって変わります)。販売ページ(楽天市場・2026年10月6日確認)によると、広げたサイズは約201×132cm・厚さ10cmで、電動ポンプ内蔵型とポンプなし型があります。ポンプなし型を選ぶなら、電動エアポンプを一緒に用意しておくと設営が楽です(筆者も同じ時期に電動エアポンプを購入しました)。5. DOD ソトネノサソイL|厚み4.5cmでコットの上にも地面にも
販売ページ記載の厚みは4.5cm。楽天レビュー平均4.51(71件・2026年10月時点)、参考価格(記事作成時点)15,400円です。販売ページ記載のサイズは幅が広く、1人用コットの寝面には収まりにくいため、テント内の地面に敷いて使う形が基本です。厚み10cmのマットほどの凸凹吸収は期待しにくいため、砂利サイトや冬に地面で使うなら、下に銀マットなどを足しましょう。
6. FIELDOOR 車中泊マット 10cm|荷室の段差を埋めて平らに寝る
販売ページの記載では厚さ10cmで、S・M・Lのサイズ展開があります。楽天レビュー平均4.45(934件・2026年10月時点)、参考価格(記事作成時点)8,360円です。サイズによって価格が変わる場合があるので注意してください。荷室を測ってからサイズを決めるのが鉄則です。テント泊がメインで、コットの上に敷く使い方を考えている人には、厚みと大きさが合わないことがあります。
7. コールマン キャンパーインフレーターマットハイピーク シングル|コットに重ねて冷えを防ぐ
販売ページで厚さ10cmの自動膨張式マットレスと紹介されている1人用マットです。楽天レビュー平均4.70(88件・2026年10月時点)、参考価格(記事作成時点)13,728円。コットの上に重ねるなら、マットの幅がコットの寝面に収まるかを確認しましょう。親子2人で寝たい場合は、2人用のDYNISLANDのほうが合います。
8. OneTigris ECOPLUSE 電動エアポンプ|家族分の膨らましと撤収を短時間で
USB充電式で、販売ページでは空気入れと空気抜きの両方に使え、自動膨張式マットの給気・排気を素早く行える点が紹介されています。楽天レビュー平均4.59(181件・2026年10月時点)、参考価格(記事作成時点)4,279円です。
自動膨張マットはポンプがなくても膨らみますが、子どもが走り回る横で最後のひと押しや空気抜きを手早く済ませたい場面で役立ちます。前日の充電忘れには要注意です。他社のマットに使う場合は、バルブとの適合を確認してください。
9. HAWK GEAR 寝袋 マミー型|-15℃表記の化繊寝袋を家族分そろえやすい
販売ページには-15度耐寒の表記がある、中空繊維を使った寝袋です。参考価格(記事作成時点)は4,280円で、楽天レビュー平均4.40(937件・2026年10月時点)。人数分をそろえやすい価格帯です。
注意したいのは温度表記の読み方。販売ページでは、-15度耐寒はファイバーが断熱材として一時的に機能しなくなる限界気温という意味合いで、最低快適温度の目安は0℃と説明されています。冬の高原キャンプではこの数字だけで判断せず、マットや防寒着と合わせて考えてください。マミー型は体にフィットする分、中で動きにくいと感じる子どももいます。
10. NANGA オーロラライト 350DX|寒い時期の大人用に検討したい上級の寝袋
さかいや別注モデルで、販売ページの記載では純正のストレージバッグが付属します。参考価格(記事作成時点)33,800円、楽天レビュー平均4.80(5件・2026年10月時点)で、レビュー件数は少なめです。販売ページではスリーシーズン向けのモデルとして紹介されており、快適使用温度5℃、下限温度0℃(European Norm)と記載されています。冬に使うなら、マットや防寒着と合わせて考えてください。夏しかキャンプに行かない人や、成長に合わせて買い替える予定の子ども用には向きません。
筆者のひとこと実際に購入して使っています筆者もNANGAのオーロラライト 350DX(さかいや別注モデル)を購入して使っています。筆者の感想としては、コンパクト・軽量なのが最大の魅力です。ただ、収納袋にしまう時はかなり押し込んでいく必要があり、コツがいります(慣れれば問題ありません)。販売ページ(楽天市場・2026年10月6日確認)によると、実測重量は約780g、収納袋のサイズは直径約14.5cm×長さ約35cmで、保管袋が付いています。収納袋に詰めるのは持ち運ぶ時だけにして、家で長くしまう時は保管袋に移しておくと、ダウンをつぶしたままにせずに済みます。ファミリーキャンプ・車中泊の寝床の組み合わせ例

結論から言えば、最初は「マット+人数分の寝袋」だけで十分です。合計金額は、この記事で紹介した参考価格(記事作成時点)を足したものです。
車中泊(最低限プラン):16,920円
- FIELDOOR 車中泊マット 10cm(8,360円)
- HAWK GEAR 寝袋 マミー型×2(8,560円)
ファミリーのオートキャンプ(標準プラン・大人2人+子ども1人):59,189円
- OneTigris DYNISLAND(24,090円):大人1人と子どもで使う
- OneTigris ECOPLUSE 電動エアポンプ(4,279円)
- BROOKLYN OUTDOOR COMPANY The 600D Folding Cot(17,980円):もう1人の大人用
- HAWK GEAR 寝袋 マミー型×3(12,840円)
寒い時期の寝床(こだわりプラン・親子2人分):66,449円
- OneTigris DYNISLAND(24,090円)
- OneTigris ECOPLUSE 電動エアポンプ(4,279円)
- NANGA オーロラライト 350DX(33,800円):大人用
- HAWK GEAR 寝袋 マミー型(4,280円):子ども用
寒い時期は、厚手マットで地面からの冷えを抑えたうえで寝袋を重ねる構成です。子どもには防寒着やブランケットも足してあげてください。
ファミリーキャンプ・車中泊の寝床の設営・片付けと安全対策
意外と見落としがちなのが、撤収の手間です。膨らませるのは簡単でも、空気を抜いて収納袋に戻す作業に手間取る家族は少なくありません。
- 自動膨張マット:バルブを開けて広げ、しばらく置いて膨らませる。足りない分はポンプで仕上げる
- 空気の抜き方:バルブを開け、バルブと反対の端から体重をかけて丸め、空気を押し出す。電動ポンプで吸い出せるなら併用する
- 収納:梅雨どきや結露した朝は、帰宅後に陰干ししてからしまう。保管方法は取扱説明書に従う
- コットの組み立て:平らな場所で、子どもを離してから組み立てる。脚やフレームに指をはさまないよう注意する
安全面は特に大切です。車内やテント内など閉め切った場所で燃焼器具を使わないでください。一酸化炭素中毒のおそれがあります。冬の車中泊でエンジンをかけたまま寝るのも避けましょう。雪でマフラーがふさがると、排気ガスが車内に入る危険があります。窓を少し開けて換気し、虫が気になる時は網戸やネットを使いましょう。夏の車内は高温になりやすいため、熱中症にも注意が必要です。火器や電気機器は、取扱説明書とメーカーの注意事項に従って使ってください。
よくある質問

子どもに大人用の寝袋を使ってもいいですか?
使うことはできますが、体に対して大きすぎると中に余計な空間ができ、暖まりにくくなることがあります。足元を折り込むなどの工夫をして、寒い時期はマットと防寒着で保温を補ってください。
コットとマット、どちらから買えばいいですか?
地面寝でも車中泊でも使えるのはマットです。まず厚手マットで寝床の土台を作り、凸凹や湿気が気になったらコットを足す、という順番が無駄の少ない選び方です。
自動膨張マットに電動ポンプは必要ですか?
必須ではありません。ただ、家族分のマットを扱う場合は、仕上げの膨らましや撤収時の空気抜きの手間を減らせます。対応するバルブかどうかを確認してから選んでください。
冬の車中泊でエンジンをかけて暖を取ってもいいですか?
おすすめしません。排気ガスが車内に入るおそれがあるため、マットと寝袋を重ねて寒さに備え、換気を確保したうえで休むようにしてください。
まとめ・持ち物チェックリスト
- 寝床は「冷え・凸凹・保温」の3つを、マット・コット・寝袋の重ね方で解決する
- 車中泊は荷室のフラットな長さと幅を測ってからマットを選ぶ
- 車内やテント内では燃焼器具を使わず、換気を確保する
まずは自宅でテントの寝室サイズや車の荷室を測り、寝床の土台になるマットを1枚決めることから始めてみてください。寝床がそろったら、次はテント内のレイアウトや冬キャンプの暖房の安全な使い方もチェックしておくと安心です。
※記事中の評価・価格は記事作成時点の情報です。寝心地の感じ方には個人差があります。