秋キャンプの魅力は、なんといっても澄んだ空気と焚き火のぬくもり。でも初めて行く人は「何を持っていけばいいの?」「寒さ対策はどこまで必要?」と悩みますよね。筆者も初めての秋キャンプでは防寒対策が甘く、夜中に寒さで目が覚めた苦い経験があります。

この記事では、秋キャンプを快適に過ごすための装備を「必須」と「あると便利」に分け、さらに予算別のモデルプランもご紹介します。チェックリストを使えば、出発前の準備も万全です。

秋キャンプで必要なもの一覧

まずは全体像を把握しましょう。秋キャンプの持ち物を優先度別に整理しました。

必須アイテム(★★★)

  • ★★★ 3シーズン用テント(最低気温5℃以上対応)
  • ★★★ 寝袋(快適温度5℃以下推奨)
  • ★★★ マット・エアーマット
  • ★★★ 防寒着・レイヤリング用ウェア
  • ★★★ ランタン(LED推奨)
  • ★★★ 調理器具セット

重要アイテム(★★)

  • ★★ 焚き火台
  • ★★ タープ(雨・夜露対策)
  • ★★ チェア・テーブル
  • ★★ クーラーボックス(保冷力高め)
  • ★★ ヘッドライト

あると便利(★)

  • ★ ブランケット・湯たんぽ
  • ★ ホットカーペット
  • ★ コット(簡易ベッド)
  • ★ 焚き火用グローブ

秋は昼間20℃でも夜は5℃以下になることも。特に山間部のキャンプ場では寒暖差が激しいため、防寒対策を最優先に考えましょう。

必須アイテム詳細

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3シーズン用テント

秋キャンプのテント選びで重要なのは「結露対策」と「保温性」です。正直なところ、安価な夏用テントでは厳しいです。筆者が10月の長野で夏用テントを使った際、朝起きたらテント内がびしょ濡れでした。

選ぶポイントは3つ:

  • ダブルウォール構造(結露しにくい)
  • 前室が広い(濡れた荷物を置ける)
  • ベンチレーション機能付き(換気できる)

設営時間は慣れれば20〜30分程度。2〜3人用なら大人2人でゆったり、4人用なら家族でも快適です。ただし、風の強い日は必ずペグをしっかり打ち込むこと。秋は突風が多いので油断禁物です。

初心者には設営が簡単なドーム型がおすすめ。ツールームテントは快適ですが、設営に慣れが必要です。

寝袋(快適温度5℃以下推奨)

「寝袋は夏用で大丈夫でしょ」と思っていませんか?これ、秋キャンプ失敗の最大の原因です。

秋キャンプでは快適使用温度が5℃以下の寝袋を選んでください。筆者の経験上、10月でも標高の高いキャンプ場では夜間0℃近くまで下がることがあります。寒くて眠れないと、せっかくのキャンプが台無しですよね。

マミー型とレクタングラー型の選び方:

タイプメリットデメリット向いている人
マミー型保温性高い、軽量窮屈に感じることも寒がり、ソロキャンパー
レクタングラー型ゆったり、連結可能やや重い、かさばるファミリー、車キャンプ

インナーシュレフ(寝袋の中に入れる薄い袋)を併用すると、体感温度が5℃程度上がります。これだけで快適度が格段に向上しますよ。

マット・エアーマット

地面からの冷気は想像以上に体温を奪います。

秋キャンプでは、厚さ5cm以上のマットが必須。ウレタンマットは安価ですが、かさばるのが難点。エアーマットは収納性に優れますが、穴が開くリスクがあります。筆者は両方持っていき、エアーマットの下にウレタンマットを敷く二重構造にしています。これなら万が一エアーマットがパンクしても安心です。

R値(断熱性能)は4.0以上がおすすめ。数値が高いほど冷気を遮断してくれます。

防寒着・レイヤリング用ウェア

秋キャンプの服装は「重ね着」が基本。昼間は半袖でOKでも、夕方からは急激に冷え込みます。

3層レイヤリングの考え方:

  1. ベースレイヤー:吸湿速乾性のあるインナー(綿はNG、化繊かメリノウールを)
  2. ミドルレイヤー:フリースやダウンベスト(体温を保持)
  3. アウターレイヤー:防風・防水ジャケット(風を遮断)

実際に10月の河原で焚き火をしていた時、風が強まると体感温度が一気に下がりました。防風ジャケット一枚あるだけで全然違います。

ダウンジャケットは軽くて暖かいですが、焚き火の火の粉で穴が開きやすいので注意。焚き火の近くでは化繊ジャケットの方が安心です。

ランタン(LED推奨)

秋は日没が早く、17時過ぎには暗くなります。照明は必須です。

初心者にはLEDランタンを強くおすすめします。ガスやガソリンランタンは明るくて雰囲気がありますが、テント内では一酸化炭素中毒のリスクがあり使えません。LEDなら安全で、スマホの充電機能付きモデルもあります。

照明の配置のコツ:

  • メインランタン(1000ルーメン以上):テーブル上に吊るす
  • サブランタン(300ルーメン程度):テント内用
  • ヘッドライト:トイレや夜間の移動用

筆者は予備の電池を必ず持参します。寒いと電池の消耗が早いんです。

調理器具セット

秋キャンプの楽しみは温かい料理。シングルバーナーと鍋・フライパンがあれば、簡単な料理は作れます。

最低限必要なもの:

  • シングルバーナー(CB缶タイプが入手しやすい)
  • クッカーセット(鍋・フライパン)
  • 食器・カトラリー
  • まな板・包丁(折りたたみ式が便利)
  • 保冷バッグ(食材の鮮度維持)

CB缶(カセットボンベ)は寒いと火力が落ちるため、寒冷地用を選ぶか、OD缶(アウトドア缶)にするのも手です。ただOD缶はコストが高めなのがネック。初心者は使い慣れたCB缶で十分です。

あると便利なアイテム

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ここからは「なくても困らないけど、あると快適度が段違い」なアイテムを紹介します。

焚き火台

秋キャンプといえば焚き火!直火NGのキャンプ場がほとんどなので、焚き火台は必須です。

焚き火台選びのポイント:

  • 組み立てやすさ(初心者は折りたたみ式がおすすめ)
  • 重量(車移動なら気にしなくてOK)
  • 二次燃焼機能(煙が少ない)

筆者が使っているのは二次燃焼タイプ。煙が少なくて灰も少ないので、後片付けが楽です。ただし、風の強い日は火の粉が飛びやすいので、テントから3m以上離して使いましょう。

焚き火に必要な周辺グッズ:

  • 耐熱グローブ(軍手は溶けるのでNG)
  • 火ばさみ(長めが使いやすい)
  • 着火剤・ファイアスターター
  • 薪(広葉樹が長持ち)
焚き火は風向きに注意。煙が常にテント側に流れると最悪です。設営時に風向きを確認しましょう。

タープ(雨・夜露対策)

秋は天気が変わりやすい。急な雨や朝露からギアを守るために、タープは重宝します。

ヘキサタープなら設営が簡単で、レクタタープは日陰面積が広い。初心者はヘキサタープから始めるのが無難です。

タープがあると雨の日でも調理スペースが確保できるので、撤収作業も濡れずに済みます。実際、筆者が初めてタープを使った雨キャンプでは、「なんでもっと早く買わなかったんだ」と思いました。

ブランケット・湯たんぽ

寝袋の保温性を補強するアイテム。特に湯たんぽは優秀です。

就寝30分前に寝袋の中に入れておくと、入った瞬間から暖かい。朝まで温かさが持続しますし、翌朝はその水で顔を洗えます(笑)。重さはありますが、車キャンプなら問題ありません。

ブランケットは焚き火の際にひざ掛けとしても使えます。フリース素材なら洗濯も簡単。

ホットカーペット・電源サイト利用

電源サイトがあるキャンプ場限定ですが、ホットカーペットがあると別世界。

テント内に敷けば、床からの冷気を完全にシャットアウト。子連れキャンプや寒がりさんには特におすすめです。ただし、消費電力が大きいので延長コードと電源タップは必須。キャンプ場の電源容量(10Aが多い)も確認しておきましょう。

注意点として、ホットカーペットに頼りすぎると寝袋選びが甘くなりがち。電源サイトが取れなかった時のことも考えて、寝袋はしっかりしたものを用意しておくべきです。

コット(簡易ベッド)

地面から30cm浮くだけで、底冷え対策が格段に楽になります。

コットのメリット:

  • 地面の凹凸を気にしなくていい
  • 荷物置き場にもなる(昼間はベンチ代わり)
  • 寝心地が良い(腰痛持ちには特に)

デメリットは重量(3〜5kg)と設営の手間。ローコットは軽量ですが寝起きしにくく、ハイコットは安定感がある代わりに重いです。筆者はハイコット派。朝、起き上がるのが楽なんです。

予算別モデルプラン

「結局いくらかかるの?」という疑問にお答えします。既に持っているものがあれば、その分予算は抑えられます。

最低限プラン(約3万円)

初めての秋キャンプで「とりあえず試したい」という人向け。

アイテム参考価格
2〜3人用テント(エントリーモデル)8,000円
寝袋×2(快適温度5℃)6,000円×2
エアーマット×22,500円×2
LEDランタン(メイン)3,000円
シングルバーナー+クッカー4,000円
チェア×22,000円×2

合計:約30,000円

この予算だと焚き火台やタープは我慢。でも「秋キャンプを体験する」という目的は十分達成できます。既に夏キャンプをしていて、テントやマットを持っているなら、寝袋のグレードアップだけで済みます。

標準プラン(約5万円)

快適性と耐久性のバランスが取れたプラン。長く使えるものを揃えたい人向けです。

アイテム参考価格
3シーズンテント(中級モデル)15,000円
寝袋×2(快適温度0℃、封筒型)8,000円×2
インフレータブルマット×24,000円×2
LEDランタン(メイン+サブ)5,000円
バーナー+クッカーセット6,000円
焚き火台セット5,000円
チェア×2+テーブル8,000円

合計:約53,000円

このプランなら焚き火も楽しめて、秋キャンプの醍醐味を満喫できます。筆者の体感では、このクラスの装備があれば10月末の関東近郊キャンプ場でも十分対応可能です。

こだわりプラン(約10万円)

「寒さに絶対負けたくない」「本格的に秋キャンプを始めたい」という人向けの充実プラン。

アイテム参考価格
高性能3シーズンテント30,000円
高品質寝袋×2(快適温度-5℃)15,000円×2
R値5.0以上のマット×28,000円×2
コット×27,000円×2
LEDランタン(複数)+ヘッドライト10,000円
ツーバーナー+調理器具フルセット12,000円
二次燃焼焚き火台+グローブ等10,000円
タープ8,000円
高級チェア×2+テーブル15,000円

合計:約105,000円

このプランなら、11月の晩秋キャンプや標高の高いキャンプ場でも余裕。防寒対策が万全なので、子連れファミリーでも安心です。ただし、いきなり全部揃えるのは勇気がいりますよね。最低限プランから始めて、必要に応じてグレードアップしていくのが現実的です。

予算オーバーなら、寝袋とマットだけは妥協しないこと。これだけはケチると後悔します。

よくある質問

よくある質問のイメージ

Q1. 秋キャンプは初心者でも大丈夫ですか?

はい、防寒対策さえしっかりすれば問題ありません。むしろ虫が少なく、空気が澄んでいて初心者向きです。ただし、10月以降は夜間の冷え込みが厳しいので、寝袋とマットは必ず3シーズン用以上を選んでください。初めての場合は、10月上旬の平地のキャンプ場から始めるのがおすすめです。

Q2. 秋キャンプに適した服装は?

重ね着(レイヤリング)が基本です。昼間は半袖でも、夕方から急激に冷え込むため、脱ぎ着できる服装にしましょう。具体的には、速乾インナー+長袖シャツ+フリース+防風ジャケットの4層構成。下半身も同様に、タイツ+長ズボンで。靴下は厚手のウール素材がおすすめです。

Q3. 焚き火は絶対必要ですか?

必須ではありませんが、秋キャンプの楽しみを大きく左右します。焚き火があると暖も取れますし、料理の幅も広がります。ただし、焚き火禁止のキャンプ場もあるので事前確認を。また、強風の日は火の粉が飛んでテントに穴が開くリスクがあるため、無理に焚き火をしないという判断も大切です。

Q4. 電源サイトは必要ですか?

絶対必要ではありませんが、あると快適度が段違いです。特にホットカーペットや電気毛布を使いたい場合は電源サイト一択。ただし、電源サイトは料金が高め(+1,000円程度)で、予約も取りにくいです。電源なしでも十分楽しめるよう、寝袋とマットをしっかり選んでおきましょう。

Q5. 秋キャンプで一番失敗しやすいポイントは?

圧倒的に「寒さ対策の甘さ」です。昼間暖かいからと油断して、夜中に寒くて眠れなくなるケースが多発します。天気予報の最低気温より5℃低いと想定して準備してください。特に山間部や標高の高いキャンプ場では、想像以上に冷え込みます。寝袋の快適温度は、予想最低気温マイナス5℃を目安に選びましょう。

まとめ・持ち物チェックリスト

秋キャンプの装備選びで押さえるべきポイントは以下の3つです:

  • 防寒対策を最優先に:寝袋とマットは妥協しない。快適温度5℃以下の寝袋、厚さ5cm以上のマットを選ぶ
  • レイヤリングで調整:昼夜の寒暖差に対応できる重ね着スタイルで。防風ジャケットは必携
  • 予算は段階的に:最初から完璧を目指さず、最低限プランから始めて徐々にグレードアップする

出発前にこのチェックリストで最終確認してください:

必須アイテム

  • □ テント+ペグ+ロープ
  • □ 寝袋(快適温度確認済み)
  • □ マット・エアーマット
  • □ 防寒着(アウター・ミドル・ベース)
  • □ LEDランタン+予備電池
  • □ ヘッドライト
  • □ バーナー+ガス缶
  • □ クッカー・食器
  • □ 水・食材

あると便利

  • □ 焚き火台+薪
  • □ タープ
  • □ チェア・テーブル
  • □ ブランケット・湯たんぽ
  • □ 耐熱グローブ・火ばさみ

忘れがちな小物

  • □ ティッシュ・ウェットティッシュ
  • □ ゴミ袋
  • □ 救急セット
  • □ 虫除けスプレー(まだ必要な時期も)
  • □ 日焼け止め(昼間は紫外線強い)

秋キャンプは準備が8割。この記事を参考に、しっかり装備を整えて、紅葉と焚き火の最高のシーズンを満喫してくださいね。まずは近場のキャンプ場で1泊から始めてみましょう。慣れてきたら、標高の高い場所や2泊3日のロングステイに挑戦するのも楽しいですよ。