キャンプやアウトドアでの調理に欠かせない「バーナー」。でも、初めて選ぶときは「種類が多すぎて何を選べばいいかわからない」「ガスバーナーと固形燃料って何が違うの?」と迷ってしまいますよね。私も初めてキャンプに行ったとき、何も考えずに安いバーナーを買って失敗した経験があります。この記事では、初心者の方が失敗せずに自分に合ったバーナーを選べるよう、基礎知識から選び方のポイント、予算別のおすすめまでステップバイステップで解説します。
そもそもバーナーとは
バーナーとは、アウトドアで調理をするための携帯用の熱源のことです。家庭用のガスコンロと同じように、お湯を沸かしたり、鍋やフライパンで料理をしたりするために使います。
キャンプ場での朝のコーヒー、ソロキャンプでのラーメン、家族でのバーベキュー後の鍋料理など、バーナーがあればアウトドアでの食事の幅が大きく広がります。実際に私が初めてキャンプでお湯を沸かしてコーヒーを淹れたときは、自然の中で飲む一杯の格別な味に感動したものです。
バーナーには大きく分けて以下の種類があります:
- ガスバーナー:カセットボンベやOD缶(アウトドア缶)を使うタイプ
- アルコールストーブ:燃料用アルコールを使う軽量タイプ
- 固形燃料:固形の燃料を燃やすシンプルなタイプ
- ガソリンストーブ:ホワイトガソリンを使う本格派(今回は初心者向けのため詳細は省略)
初心者の方には、使いやすさと安全性の観点から「ガスバーナー」「アルコールストーブ」「固形燃料」のいずれかがおすすめです。
選ぶ前に知っておきたい基礎知識

バーナーの種類別特徴
それぞれのバーナータイプには明確な特徴があります。自分のキャンプスタイルに合ったものを選ぶために、まず各タイプの違いを理解しましょう。
ガスバーナーの特徴
ガスバーナーは最も一般的で扱いやすいタイプです。点火も簡単で、火力調整もつまみ一つでできます。私が初心者に最もおすすめするのもこのタイプです。
メリット:
- 点火が簡単(ライター不要のものも多い)
- 火力調整が細かくできる
- 燃料が手に入りやすい(コンビニでも購入可能)
- 安定した火力が得られる
デメリット:
- 本体が比較的重い(300g〜1.5kg程度)
- 低温環境では火力が落ちる(※レギュレーター機能付きは改善)
- ガス缶の処分が必要
アルコールストーブの特徴
超軽量でシンプルな構造のアルコールストーブは、ソロキャンプやUL(ウルトラライト)キャンパーに人気です。実際に私も軽量化を目指すバックパックキャンプで愛用しています。
メリット:
- 非常に軽量(本体50g以下も)
- 故障がほぼない
- 燃料が安価
- 静音性が高い
デメリット:
- 火力調整ができない
- 風に弱い(風防必須)
- 燃焼時間の計算が必要
- 燃料の持ち運びに気を使う
固形燃料の特徴
最もシンプルで、初心者でも失敗が少ないのが固形燃料です。旅館の一人鍋で使われているアレです。
メリット:
- 最も安価で手に入りやすい
- 使い方が簡単
- 軽量でかさばらない
- 災害時の備蓄にもなる
デメリット:
- 火力調整が一切できない
- 風に非常に弱い
- 燃焼時間が短い(25gで約20分程度)
- 本格的な調理には向かない
燃料の種類と入手性
バーナー選びで意外と見落としがちなのが「燃料の入手しやすさ」です。せっかくバーナーを買っても、燃料が手に入らなければ使えません。
| 燃料タイプ | 入手場所 | 参考価格 | 備考 |
|---|---|---|---|
| CB缶(カセットボンベ) | コンビニ、スーパー、100円ショップ | 100〜200円/本 | 最も入手しやすい |
| OD缶(アウトドア缶) | アウトドアショップ、ホームセンター | 400〜600円/本 | 寒冷地では性能が良い |
| 燃料用アルコール | ドラッグストア、ホームセンター | 500〜800円/500ml | 持ち運びに専用ボトル推奨 |
| 固形燃料 | スーパー、100円ショップ | 200〜500円/10〜20個 | 長期保存が可能 |
※個人の使用頻度や環境によって燃料コストは変わります。
選び方のチェックポイント

ここからは、実際にバーナーを選ぶ際の具体的なチェックポイントをステップごとに見ていきましょう。
STEP1:使用人数と調理内容を明確にする
まず最初に考えるべきは「誰と」「何を作るか」です。これによって必要な火力や五徳のサイズが変わってきます。
ソロキャンプ(1人)の場合:
- メスティンでのご飯炊き、カップ麺のお湯沸かし程度ならアルコールストーブや固形燃料でも十分
- 軽量性を重視するならアルコールストーブ
- 料理のバリエーションを楽しみたいならコンパクトなガスバーナー
ファミリーキャンプ(3〜4人)の場合:
- 大きな鍋やダッチオーブンを使うことを考えるとしっかりしたガスバーナーが必要
- 安定性の高い大型五徳のモデルを選ぶ
- 火力は2000kcal/h以上あると便利
実際に私が家族4人でキャンプに行ったときは、朝食のホットサンドと夜の鍋料理で約2時間使用しました。このときガス缶1本で足りましたが、余裕を持って予備を1本持っていくと安心です。
STEP2:持ち運び方法から重量とサイズを決める
バーナーの重量とサイズは、移動手段によって重要度が変わります。
車移動の場合:
- 重量はあまり気にしなくてOK
- 自宅でも使えるような多機能モデルも選択肢に
- 収納サイズよりも使いやすさを優先
徒歩・自転車・バイク移動の場合:
- 重量は500g以下が理想
- 収納サイズがコンパクトなものを選ぶ
- メスティンに収まるサイズのアルコールストーブセットが人気
STEP3:使用環境を想定する
キャンプに行く季節や場所によって、必要なバーナーの性能が変わります。
春〜秋の一般的なキャンプ場:
- 通常のCB缶使用ガスバーナーで問題なし
- 標高1000m以下なら特別な装備は不要
冬キャンプ・高地キャンプ:
- レギュレーター機能付きガスバーナーを推奨
- OD缶対応モデルや寒冷地用ガス缶の使用を検討
- ガス缶を温めるアダプターなどのアクセサリーも視野に
私が初めて冬キャンプに行ったとき、普通のCB缶バーナーを使ったら火力が半分以下になってお湯を沸かすのに30分以上かかった経験があります。それ以来、冬はレギュレーター機能付きを使うようにしています。
STEP4:予算を設定する
バーナーの価格帯は約1,000円〜15,000円と幅広いですが、価格による違いを理解しておきましょう。
1,000〜3,000円台:
- 固形燃料セット、アルコールストーブセット、シンプルなガスバーナー
- 初心者のお試しや年に数回の使用なら十分
4,000〜8,000円台:
- 信頼できるブランドのガスバーナー
- 安全性と使いやすさのバランスが良い
- この価格帯が最もコストパフォーマンスが高い
9,000円以上:
- レギュレーター機能や高い安定性を持つモデル
- 自宅でも使えるデザイン性の高いモデル
- 長期保証がついているものも
STEP5:安全機能をチェックする
アウトドアでの火器使用は常に危険と隣り合わせです。以下の安全機能があるかを必ず確認しましょう。
- 圧力感知安全装置:ガス缶が異常に熱くなると自動的にガスの供給を停止
- 転倒時自動消火:本体が倒れると火が消える機能
- 遮熱板対応:輻射熱からガス缶を守る(別売りの場合も)
- 風防との併用可否:風防を使うことで安全性が変わる場合がある
失敗しがちなポイント

初心者が実際にやってしまいがちな失敗例と、その対策を紹介します。私自身も経験したものばかりです。
失敗例1:安いからとサイズを確認せず購入
「安いから」という理由だけで購入したら、実際に届いたものが思ったより大きすぎてバックパックに入らなかった、という失敗です。
対策:
- 購入前に収納サイズを必ず確認する
- 自分の荷物と比較してサイズ感をイメージする
- 収納ケースのサイズも測っておく
失敗例2:風防を用意せずに使用
アルコールストーブや固形燃料は風に非常に弱いです。少しの風でも火が消えたり、お湯が沸かなかったりします。初めて河原でアルコールストーブを使ったとき、風でまったく火がつかず20分も格闘した経験があります。
対策:
- アルコールストーブや固形燃料には必ず風防を用意する
- 風防兼五徳になっているものが便利
- キャンプ場の風の強さを事前にチェックする
例えば、(参考価格:3,250円、評価4.84/5.0)は、特殊なメッシュ加工で風を防ぎながら煙突効果で安定した火力を得られます。超軽量でメスティンに収納できるサイズなので、ソロキャンプに最適です。※効果には使用環境による差があります。
失敗例3:ガス缶の互換性を確認しなかった
ガスバーナーにはCB缶専用、OD缶専用、両対応など種類があります。購入後に「持っているガス缶が使えない!」となるケースは意外と多いです。
対策:
- 購入前に対応ガス缶の種類を確認
- 迷ったらCB缶対応を選ぶ(入手性が高い)
- アダプターで互換性を持たせることも可能
(参考価格:2,980円、評価4.75/5.0)を使えば、CB缶をOD缶専用バーナーに接続できます。バルブ付きで流量調整も可能です。ただし、メーカーが推奨していない組み合わせでの使用は自己責任となりますのでご注意ください。
失敗例4:遮熱板なしで長時間使用
ガスバーナーを長時間使用すると、輻射熱でガス缶が熱くなり危険です。特にCB缶は熱に弱く、最悪の場合爆発する危険性もあります。
対策:
- 遮熱板を必ず使用する
- 長時間の連続使用を避け、適度に休憩を入れる
- ガス缶が熱くなっていないか定期的に確認する
(参考価格:1,350円、評価4.69/5.0)は、数秒で簡単に脱着でき、調理中も取れる心配がありません。安全性を高めるために必ず使用することをおすすめします。
失敗例5:燃料の持ち運び方法を考えていなかった
アルコール燃料は液体なので、適切な容器に入れないと漏れたり、最悪の場合引火の危険もあります。
対策:
- アルコール専用のボトルを使用する
- 固形燃料は密閉容器で保管する
- ガス缶は直射日光を避けて運ぶ
- 車内に放置しない(特に夏場)
予算別おすすめ
ここからは予算別に、実際におすすめのバーナーを紹介します。それぞれメリット・デメリットを正直に書きますので、自分に合ったものを選んでください。
予算3,000円以下:まずは試してみたい初心者向け
この価格帯は、キャンプを始めたばかりで「まずは使ってみたい」という方に最適です。シンプルな機能ですが、基本的な調理には十分対応できます。
固形燃料で手軽にスタート
(参考価格:4,580円/1ケース、評価4.72/5.0)は、10g〜40gまでサイズが選べる固形燃料です。1ケースで大量に入っているので、コストパフォーマンスが非常に高いです。
おすすめポイント:
- 使い方が簡単で失敗が少ない
- 災害時の備蓄にもなる
- メスティンでの自動炊飯に最適
こんな人には向かない:
- 火力調整をしたい人
- 長時間の調理をしたい人
- 風の強い場所で使いたい人
※固形燃料での調理は風防の使用を強く推奨します。効果には使用環境による差があります。
予算4,000円〜8,000円:コスパ最強のスタンダード
この価格帯は、品質と価格のバランスが最も良く、初心者から中級者まで長く使えるモデルが揃っています。
定番の信頼性:イワタニ ジュニアコンパクトバーナー
(参考価格:4,400円、評価4.72/5.0)は、アウトドア初心者に最もおすすめできるバーナーです。重量わずか274gで、収納サイズも非常にコンパクト。CB缶を使うので燃料の入手も簡単です。
実際に使ってみた感想:
私が初めて購入したのもこのモデルです。真夏の河原キャンプで家族4人分のカレーを作りましたが、約30分の調理でガス缶は半分程度しか減りませんでした。軽量なので徒歩キャンプにも持っていけます。
おすすめポイント:
- 軽量コンパクトで持ち運びが楽
- CB缶対応で燃料入手が容易
- 信頼できる国内ブランド
- 点火装置付きで使いやすい
こんな人には向かない:
- 大きな鍋を安定して置きたい人(五徳が小さめ)
- 冬季や高地での使用がメインの人(レギュレーター機能なし)
- ダッチオーブンなど重い調理器具を使いたい人
※効果には個人差があります。使用環境により燃焼時間は変動します。