焚き火を囲んで作るキャンプ飯、格別ですよね。でも「何を揃えればいいの?」と悩む方も多いはず。実は筆者も初めてのときは、あれこれ持って行きすぎて荷物が大変なことに…。

この記事では、キャンプ飯 道具一式を揃えるために本当に必要なアイテムと、予算別のおすすめセットをご紹介します。必須アイテムだけでなく、実際にフィールドで使って「これがあると便利!」と実感したものも厳選しました。

キャンプ飯作りで必要なもの一覧

まずは全体像を把握しましょう。キャンプ飯の道具は大きく分けて「調理系」「食事系」「その他サポート系」の3つに分類できます。

必須度★★★(これがないと始まらない)

  • バーナー・コンロ(熱源)
  • ガス缶・燃料
  • クッカー・フライパン
  • カトラリー(箸・スプーン・フォーク)
  • 食器(皿・ボウル)
  • 包丁・まな板
  • 着火ライター

必須度★★(あると格段に便利)

  • クーラーボックス
  • 調味料入れ
  • キッチンペーパー
  • 食器洗い用スポンジ・洗剤
  • ゴミ袋
  • ウォータータンク

必須度★(快適度がアップ)

  • ランタン(調理時の手元照明)
  • テーブル
  • トング・お玉などの調理器具
  • 保存容器
  • カッティングボード(おしゃれ用)

この一覧を見て「多い…」と感じましたか?大丈夫です。最初から全部揃える必要はありません。

必須アイテムの選び方と注意点

必須アイテムの選び方と注意点のイメージ

では、絶対に外せないアイテムを詳しく見ていきましょう。それぞれの選び方のポイントと、実際に使って分かった注意点もお伝えします。

バーナー・コンロ(熱源)

結論から言えば、初心者にはシングルバーナーが最適解です。

キャンプ飯の心臓部である熱源。大きく分けて「シングルバーナー」「ツーバーナー」「焚き火台」の3種類があります。最初の一台なら、コンパクトで扱いやすいシングルバーナーがおすすめ。ガスカートリッジをセットするだけで使えるタイプは、点火も安定していて失敗がありません。

選ぶポイントは火力と風防の有無。風が強い日でも調理できるよう、風防付きか別途購入を検討しましょう。筆者が真冬の河原で使った際、風防なしでは全く火が安定せず苦労した経験があります。

ファミリーや4人以上のグループなら、2口同時調理できるツーバーナーも視野に入れてください。ただし重量は3〜5kgあるため、オートキャンプ(車で荷物を運べる)前提です。

注意:焚き火だけで調理するのは上級者向け。火力調整が難しく、初心者が挑戦すると焦げ付きや生焼けになりがちです。

クッカー・フライパン

そもそも、クッカーとフライパンの違いって何でしょうか?

クッカーは鍋・やかん・フライパンの機能を兼ねるキャンプ専用調理器具。スタッキング(重ねて収納)できるのが最大の魅力です。素材はアルミ・ステンレス・チタンの3種類が主流。

  • アルミ製:軽くて熱伝導が良い、価格も手頃。ただし焦げ付きやすい
  • ステンレス製:丈夫で焦げにくい、重めで熱伝導はやや劣る
  • チタン製:超軽量で丈夫、ただし高価で熱が部分的に集中しやすい

初心者には「アルミ製の2〜3点セット」が最適。ユーザーのレビューによると、大小2つのクッカーがあれば、片方でご飯を炊きながらもう片方でスープを作れて効率的です。

フライパンはクッカーとは別に、フッ素加工された専用品を一つ持っておくと料理の幅が広がります。目玉焼きやソテー、焼きそばなどはやはり専用フライパンの方が美味しく仕上がるんです。

カトラリー・食器

意外に見落としがちなのが、カトラリーと食器選びです。

家から普段使いのものを持ち込むのもアリですが、キャンプ用は「軽い・割れない・コンパクト」が基本。プラスチック製やステンレス製、最近では竹製のおしゃれなものも増えています。

実は、食器の8割は「使いやすさ」より「雰囲気」で満足度が決まります。ホーロー製のマグカップでコーヒーを飲むだけで、なんだかキャンパー気分が高まるんですよね。ただし、ホーローは欠けやすいので扱いには注意が必要です。

人数分+1セット用意しておくと、予備や来客時に困りません。我が家では4人家族で5人分揃えています。

包丁・まな板

正直なところ、包丁とまな板はコンパクトなもので十分です。

専用のアウトドアナイフもありますが、最初は家にある小ぶりな包丁をケースに入れて持参すればOK。ただし安全性を考えると、刃がしっかり固定できる専用ケース付きのものがベスト。

まな板はシート状に丸められるシリコン製や、薄いプラスチック製が収納しやすくておすすめ。木製はおしゃれですが、水分を吸って重くなるため持ち運びには不向きです。

ある晩のキャンプで痛感したのですが、調理スペースが限られているため、まな板は小さめ(A4サイズ程度)の方が使い勝手が良いです。大きいまな板を持って行って、置き場所に困った経験があります。

クーラーボックス

食材の鮮度を守る、縁の下の力持ち。

容量の目安は「1人あたり10〜15リットル」。つまり4人家族なら40〜60リットルが適正サイズです。ただし保冷力を重視するなら、ハードタイプ(樹脂製)一択。ソフトタイプは軽くて収納しやすいものの、真夏の長時間使用には向きません。

保冷剤は板氷や凍らせたペットボトルを組み合わせると効率的。クーラーボックスの底に敷き、上から食材を入れるのが基本です(冷気は下に溜まるため)。

2泊3日のキャンプなら、初日は生肉・魚、2日目以降は加工食品やレトルトにするなど、メニュー計画で保冷の負担を減らすのもコツです。

あると便利なアイテム

なくても困らないけれど、持っていくと「持ってきて良かった!」と実感できるものたち。実際の使用シーンと共にご紹介します。

調味料入れ・スパイスボックス

家から調味料を瓶ごと持って行くと、かさばるし重い。小分けボトルや専用ケースに入れ替えるだけで、荷物がスッキリします。

100円ショップの小さなボトルでも十分ですが、専用のスパイスボックスは仕切りやラベルが付いていて管理が楽。塩・胡椒・醤油・油あたりを小分けにしておけば、大抵の料理は作れます。

ランタン(手元灯)

夜のキャンプ飯作りで、手元が暗くて包丁が怖い…なんて経験ありませんか?

メインランタンとは別に、調理スペース専用の小型LEDランタンが一つあると安心。吊り下げられるフック付きだと、タープやテントのポールに引っ掛けて真上から照らせます。電池式なら火の近くでも安全です。

折りたたみテーブル

地面に直接物を置くスタイル(通称:お座敷スタイル)でも調理はできますが、腰への負担がハンパないです。

ロータイプの折りたたみテーブルが一台あれば、調理も食事も格段に快適。特に高さ30〜40cmのものは、あぐらをかいた姿勢でちょうど良い高さになります。耐荷重30kg以上のしっかりしたものを選びましょう。重い鍋を置いても安定します。

トング・お玉・フライ返し

「箸でなんとかなる」は半分正解、半分間違い。

炭火で肉を焼くときや、大きな具材を取り分けるとき、やはり専用の調理器具が便利です。特にトングは長めのもの(25cm以上)だと、焚き火調理で手が熱くなりません。シリコン製ならクッカーを傷つけにくいのもポイント。

ただし、全部揃えようとすると収納が大変なので、「トングとお玉だけ」「フライ返しとトングだけ」など、自分の作る料理に合わせて2〜3点に絞るのが賢い選択です。

ウォータータンク

炊事場が遠いキャンプ場では、水汲みの往復が意外とストレス。

5〜10リットル入るウォータータンクがあれば、一度にたっぷり汲んでこられます。蛇口付きなら手洗いや食器洗いもサイト内で完結。使わないときは折りたためるソフトタイプが主流です。

予算別モデルプラン

予算別モデルプランのイメージ

実際にどう組み合わせれば良いのか?予算別に3パターンのセットをご提案します。参考価格はあくまで目安ですが、実際の商品価格に近い現実的なプランです。

【最低限プラン】約1万円で始めるキャンプ飯

「とにかく一度試してみたい」「続けるか分からないので最小限で」という方向け。

アイテム参考価格ポイント
シングルバーナー(CB缶タイプ)約3,000円イワタニなどのカセットコンロ用ガス缶が使えるタイプ
ガス缶(3本)約600円コンビニでも買える
アルミクッカー2点セット約2,500円大小セットで収納もコンパクト
カトラリー・食器セット(2人分)約1,500円100円ショップ活用もアリ
折りたたみ包丁・まな板約1,200円薄型のコンパクトタイプ
ライター・着火具約300円100円ライターでも可
ソフトクーラーバッグ約1,500円小型で日帰り〜1泊用

合計:約10,600円

このセットで「簡単な炊飯」「お湯を沸かしてカップ麺」「レトルトカレー温め」「ソーセージ焼き」程度は十分可能。凝った料理はできませんが、キャンプ飯の雰囲気は味わえます。

こんな人におすすめ:年に1〜2回程度のライトキャンパー、デイキャンプメイン、ソロ〜2人でのキャンプ

向かない人ファミリーキャンプ、本格的な料理を楽しみたい人、2泊以上の連泊

【標準プラン】約3万円でしっかり楽しむ

「年に数回はキャンプに行く」「家族や友人と楽しみたい」という方に最適なバランス型。

アイテム参考価格ポイント
高火力シングルバーナー(OD缶タイプ)約6,000円火力安定、風に強い
OD缶(3本)約1,500円アウトドア専用ガス缶
アルミ+ステンレスクッカーセット約5,000円3〜4点セットで用途別に使える
フッ素加工フライパン約3,000円直径20cm程度のキャンプ専用
カトラリー・食器セット(4人分)約4,000円ステンレス製で丈夫
折りたたみナイフ・カッティングボード約2,500円安全ケース付き
ハードクーラーボックス(30L)約8,000円1泊2日対応の保冷力
折りたたみテーブル約3,000円ロータイプ、耐荷重30kg
調理器具セット(トング・お玉等)約1,500円3〜4点セット
小型LEDランタン約2,000円手元照明用

合計:約36,500円

このセットがあれば「ご飯を炊いてカレー」「朝のホットサンド」「BBQ」「夜のお鍋」など、かなり本格的なキャンプ飯が楽しめます。4人家族で2泊3日のキャンプも余裕でカバー。

こんな人におすすめ:月1ペースでキャンプに行く、3〜4人のファミリーやグループ、多彩な料理を楽しみたい

向かない人ソロキャンプメインの人(オーバースペック)、徒歩やバイクでの移動がメインの人(重量がある)

【こだわりプラン】約5万円で快適&おしゃれに

「キャンプ飯は趣味の中心」「見た目にもこだわりたい」「道具選びも楽しみたい」という方向け。

アイテム参考価格ポイント
ツーバーナーコンロ約15,000円同時調理可能、安定感抜群
燃料(ホワイトガソリン1L×2)約2,000円ランニングコストが安い
高品質クッカーセット(4点)約8,000円ステンレス製、焦げ付き防止加工
スキレット+蓋約4,000円おしゃれ+美味しさアップ
ホーロー食器セット(4人分)約6,000円見た目重視、雰囲気抜群
本格的なアウトドアナイフセット約5,000円切れ味良好、専用シース付き
大型クーラーボックス(50L)約12,000円2泊3日対応、保冷力5日間
木製折りたたみテーブル約8,000円高さ調整可能、おしゃれ
調理器具フルセット約3,000円6点セット、収納ケース付き
充電式LEDランタン約4,000円明るさ調整可能、USB充電
スパイスボックス約2,000円調味料整理、持ち運び便利
ウォータータンク(10L)約1,500円蛇口付き、折りたたみ式

合計:約70,500円

予算オーバーですが、全て揃えると7万円程度。ただし必須アイテム+αで5万円に抑えることも可能です。このレベルになると、キャンプ場で「その道具いいですね!」と声をかけられることも。

スキレットで焼いたステーキ、ダッチオーブンで作るローストチキン、朝のエスプレッソ…まさに「キャンプ飯の全てを楽しむ」セットです。

こんな人におすすめ:月2回以上キャンプに行く、道具のメンテナンスも楽しめる、グループでのキャンプが多い、見た目にこだわりたい

向かない人:初めてのキャンプ、収納スペースが限られている、車のサイズが小さい

よくある質問

よくある質問のイメージ

Q1. 焚き火台だけで料理はできますか?バーナーは必要ですか?

できますが、初心者には正直おすすめしません。焚き火は火力調整が難しく、風向きで煙にまかれることも。特に「お湯を沸かす」「ご飯を炊く」といった火加減が重要な調理は、バーナーの方が確実です。焚き火は雰囲気を楽しむメイン、調理はバーナーというように使い分けるのがベスト。慣れてきたら焚き火料理に挑戦してみてください。

Q2. 100円ショップの道具でも大丈夫ですか?

一部は十分使えます!カトラリー、食器、調味料入れ、スポンジ、まな板シートなどは100円ショップでもOK。実際に筆者も調味料ボトルは100円ショップのものを愛用しています。ただし、バーナーやクッカーなど火を扱う道具は安全性の観点からきちんとしたアウトドアメーカー品を選びましょう。「消耗品は100円、長く使うものは専用品」と使い分けるのが賢い選択です。

Q3. クーラーボックスの代わりに発泡スチロールの箱ではダメですか?

日帰りや短時間なら問題ありません。魚屋でもらえる発泡スチロール箱は保冷力も意外と高いです。ただし耐久性がなく、何度も使えない点と、車内で破損しやすい点がデメリット。年に数回以上キャンプに行くなら、やはり専用のクーラーボックスへの投資をおすすめします。長期的に見ればコスパは良いですよ。

Q4. ガス缶は「CB缶」と「OD缶」どちらを選ぶべきですか?

使用頻度と使用環境で決めましょう。CB缶(カセットボンベ)は、コンビニやスーパーで買える手軽さが魅力で価格も安い。ただし寒冷地や冬季は火力が落ちやすいです。OD缶(アウトドア缶)は火力が安定し、-10℃でも使える高性能ですが、価格は約2倍でアウトドアショップでしか買えません。年に数回の夏キャンプならCB缶、冬キャンプや高頻度で使うならOD缶がおすすめです。

Q5. 食器洗いの洗剤は普通の台所用洗剤でいいですか?

基本的にはOKですが、キャンプ場によっては「環境に優しい洗剤を使ってください」というルールがあります。特に川や湖の近くのキャンプ場では、生分解性の高い専用洗剤が推奨されることも。心配なら、アウトドア用の環境配慮型洗剤を一本持っておくと安心です。また、油汚れはキッチンペーパーで拭き取ってから洗うと、洗剤の使用量が減らせて環境にも優しいですよ。

まとめ・持ち物チェックリスト

キャンプ飯の道具選びで大切なのは、この3つです:

  • 自分のキャンプスタイルに合った道具を選ぶ(ソロか家族か、夏だけか通年か、車移動か徒歩か)
  • 最初から完璧を目指さない(必須アイテムから揃え、必要に応じて買い足す)
  • 「便利さ」と「荷物の量」のバランスを取る(あれもこれもは逆に不便)

筆者が初めてキャンプ飯を作ったときは、道具が足りずに苦労しましたが、それも含めて良い思い出です。完璧じゃなくても、外で食べるご飯は格別に美味しいもの。

まずは予算1〜3万円の範囲で基本セットを揃えて、フィールドに出てみてください。レビューを見ると「これは要らなかった」「次はあれが欲しい」と見えてきます。そうやって自分だけの道具セットを育てていくのも、キャンプの楽しみの一つですよ。

出発前に以下のチェックリストを使って、忘れ物がないか確認してくださいね。楽しいキャンプ飯ライフを!

最終チェックリスト(印刷して使えます)

□ バーナー・コンロ
□ ガス缶・燃料(予備も)
□ クッカー・フライパン
□ 箸・スプーン・フォーク
□ 食器(皿・ボウル・マグカップ)
□ 包丁・まな板
□ ライター・着火具
□ クーラーボックス+保冷剤
□ 調味料セット
□ キッチンペーパー
□ スポンジ・洗剤
□ ゴミ袋(数枚)
□ ウォータータンク
□ トング・お玉
□ ランタン(手元用)
□ テーブル
□ 軍手(熱いもの用)

調理の準備ができたら、次は「どんな料理を作るか」ですね。初心者向けの簡単キャンプ飯レシピや、焚き火料理のコツについても、ぜひ他の記事でチェックしてみてください!