「家族で初めてキャンプに挑戦したいけど、何を準備すればいいのか分からない…」そんな不安を抱えていませんか? 実は、ファミリーキャンプ初めてのときは、最低限の道具さえ揃えれば十分に楽しめます。筆者が初めて小学1年生と4歳の子どもを連れてキャンプに行ったとき、用意しすぎて荷物が車からはみ出した苦い経験があります。今回は、本当に必要なものだけを厳選し、予算別にご提案します。

ファミリーキャンプに必要なものチェックリスト

まず全体像を把握しましょう。優先度を★マークで示しています。

  • ★★★(必須)テント・タープ
  • ★★★(必須)寝袋・マット
  • ★★★(必須)テーブル・チェア
  • ★★★(必須)照明器具(ランタン・ヘッドライト)
  • ★★★(必須)調理器具・食器
  • ★★★(必須)クーラーボックス
  • ★★★(必須)救急セット・虫よけ
  • ★★☆ 焚き火台・BBQグリル
  • ★★☆ レインウェア・防寒着
  • ★☆☆ タープポール・ペグ追加セット
  • ★☆☆ 子ども用遊び道具

必須アイテム詳細

ここからは、初めてのファミリーキャンプで絶対に外せないアイテムを詳しく見ていきます。

テント:設営15分以内が理想

子どもが走り回る中での設営を考えると、ワンタッチ式やトンネル型の簡単テントが最適です。我が家が最初に選んだのはドーム型テントでしたが、子どもが「まだ〜?」と騒ぐ中での設営は想像以上に大変でした。

選ぶポイントは、「家族人数+1人」のサイズ感。4人家族なら5人用がゆったり快適です。耐水圧は最低1,500mm以上、できれば2,000mm以上を選びましょう。急な雨でも安心です。

注意点として、インナーテントが暗い色だと日中でも薄暗く、子どもが怖がることも。明るめの色を選ぶか、メッシュ部分が多いモデルがおすすめです。

寝袋・マット:子どもの体温調節に配慮

大人は多少寒くても我慢できますが、子どもは体温調節が未熟。朝方に冷えて起きてしまうこともあります。

初めてなら、寝袋は「封筒型」が使いやすいです。ジッパーを開けば布団のように使え、暑ければ足元だけ出せます。マミー型は保温性が高いですが、子どもが「きつい」と嫌がることも。

マットは厚さ5cm以上のインフレーターマットか、折りたたみマットを。実際に河原のキャンプ場で薄いマットを使ったとき、石のゴツゴツ感が背中に伝わり、長男が「痛い」と何度も起きた経験があります。

子どもは寝相が悪いので、寝袋から出てしまうことも想定し、ブランケットを必ず1〜2枚追加で持っていきましょう。

テーブル・チェア:高さ調整と安定性重視

小さな子どもがいる家庭では、ローテーブル&ローチェアのスタイルが圧倒的に安全です。転倒のリスクが少なく、食事の際も親が座ったまま子どもの世話ができます。

チェアは背もたれがしっかりしたもの、かつ座面が広めのものを。ハイバックチェアは大人には快適ですが、子どもには大きすぎて足が浮いてしまうことがあります。

テーブルは折りたたみ式のアルミ製が軽量で扱いやすいです。ただし天板が薄いものは、熱い鍋を直接置くと変形するので注意。鍋敷きを忘れずに。

照明器具:複数個所に配置する

夜のキャンプ場は想像以上に真っ暗です。

メインランタンは明るさ1000ルーメン以上のLEDランタンを1つ。テント内にはサブランタン(300ルーメン程度)を吊り下げます。子どもがトイレに行くときのために、ヘッドライトは人数分必須。手が空くので安全性が格段に上がります。

初心者に燃料式ランタンはおすすめしません。明るさは魅力的ですが、テント内では絶対に使えず、燃料補充の手間もあります。初めてのキャンプでは、スイッチひとつで使えるLEDが正解です。

調理器具・食器:使い捨てを活用する手も

正直なところ、初めてのファミリーキャンプでは「調理を頑張りすぎない」ことをおすすめします。

最低限あればいいのは、カセットコンロ1台と鍋1つ、フライパン1つ。カセットコンロは家庭用のものでOKです。食器は紙皿・紙コップを使えば、洗い物のストレスがゼロに。キャンプ場の炊事場は順番待ちすることも多く、疲れた体で子どもを待たせながら洗い物するのは想像以上に大変です。

ただし環境への配慮から、使い捨て食器を禁止しているキャンプ場もあるので事前確認を。

クーラーボックス:容量は1人10L目安

4人家族なら40L以上が目安ですが、初めてなら2つに分けるのも手です。飲み物用と食材用を分けると、開け閉めの回数が減って保冷効果が持続します。

保冷力は、1泊なら発泡スチロール製でも大丈夫。2泊以上ならハードクーラーを選びましょう。保冷剤は板氷タイプを上下に配置し、食材は隙間なく詰めるのがコツ。

救急セット・虫よけ:子どもの安全第一

これは絶対に手抜きできません。

救急セットには、絆創膏、消毒液、ガーゼ、包帯、ピンセット、はさみ、冷却シート、子ども用の解熱剤・胃腸薬を入れておきます。虫よけスプレーはディート不使用のものを選び、子どもには必ず親が塗ってあげましょう。

蜂が近づいたときの対処法を事前に子どもに教えておくと安心です(「じっとする」「手で払わない」)。

あると便利なアイテム

あると便利なアイテムのイメージ

ここからは、なくても困らないけれど、あると快適度が格段に上がるアイテムをご紹介します。

焚き火台・BBQグリル

キャンプといえば焚き火! ですが、初回は無理に焚き火にこだわる必要はありません。

焚き火台を持っていくなら、組み立てが簡単な折りたたみ式を。ただし小さな子どもがいる場合、火の管理には常に大人が付き添う必要があります。焚き火を楽しむなら、子どもが寝た後のほうがゆっくりできるかもしれません。

タープ:日中の快適性が劇的に変わる

真夏のキャンプでタープなしは正直きついです。子どもの熱中症リスクも高まります。

初心者には、テントと連結できるヘキサタープがおすすめ。設営は慣れれば10分程度。雨天時は荷物置き場にもなり、テント内がスッキリします。ただし風が強い日の設営は経験者でも難しいので、悪天候が予想される場合は無理に立てないという判断も大切です。

子ども用遊び道具

意外と見落としがちですが、子どもは「テント設営中」が一番退屈します。

持っていくと良いのは、フリスビー、シャボン玉、虫取り網、砂遊びセット(キャンプ場によっては砂場がある)。デジタルデトックスのつもりでキャンプに来ても、スマホゲームを禁止すると逆にぐずることもあるので、タブレットに映画をダウンロードしておくのも現実的な選択肢です。

ポータブル電源

電源サイトでないキャンプ場でも、スマホの充電や扇風機の使用ができます。ただし重量が5kg以上あるものも多く、初心者には優先度は低めです。モバイルバッテリーで十分な場合も。

予算別モデルプラン

予算別モデルプランのイメージ

では、実際にどれくらいの予算で揃えられるのか? 3つのパターンで具体的にシミュレーションしてみましょう。

最低限プラン:約3万円

「まず1回やってみて、続けるかどうか判断したい」という方向けです。

アイテム参考価格ポイント
テント(4〜5人用)8,000円ホームセンターの簡易ドーム型
寝袋×48,000円1人2,000円の封筒型
マット×23,000円折りたたみマット2枚をシェア
LEDランタン×23,000円メイン1つ、サブ1つ
テーブル・チェアセット6,000円折りたたみ式の簡易セット
調理器具・食器2,000円家のものを流用+紙皿
合計約30,000円

このプランのメリットは初期投資が少なく、「やっぱり合わなかった」というときのダメージが小さいこと。デメリットは、耐久性や快適性は最低限という点です。夏場の晴天限定と考えてください。

標準プラン:約8万円

「年に3〜4回はキャンプに行きたい」という方に最適なバランス型です。

アイテム参考価格ポイント
テント(4〜5人用)20,000円設営簡単なトンネル型
タープ8,000円ヘキサタープ
寝袋×416,000円3シーズン対応、1人4,000円
インフレーターマット×212,000円厚さ5cm、2人用×2
LEDランタン×38,000円メイン、サブ、テント内用
ヘッドライト×44,000円1人1つ
テーブル・チェアセット12,000円ローテーブル&チェア4脚
クーラーボックス6,000円40Lハードクーラー
調理器具・食器6,000円キャンプ用コンパクトセット
合計約92,000円

このプランなら春・夏・秋の3シーズン快適に過ごせます。テントもタープも2〜3年は十分に使えるクオリティ。実際に筆者もこのくらいの予算で始め、5年以上同じテントを使い続けています。

こだわりプラン:約15万円

「長く使える良いものを最初から揃えたい」「冬キャンプにも挑戦したい」という方向けです。

アイテム参考価格ポイント
テント(4〜5人用)40,000円2ルームテント、結露対策済み
タープ15,000円耐久性の高いTC素材
寝袋×432,000円-5℃対応、1人8,000円
インフレーターマット×424,000円厚さ8cm、1人1枚
LEDランタン×416,000円充電式、高ルーメン
ヘッドライト×48,000円高性能モデル
テーブル・チェアセット25,000円木製テーブル&ハイバックチェア
クーラーボックス15,000円真空断熱、5日保冷
焚き火台8,000円ステンレス製、組立簡単
調理器具・食器12,000円チタン製軽量セット
合計約195,000円

このプランのメリットは、長期的に見ればコスパが良いこと。買い替えの頻度が少なく、冬キャンプまでカバーできます。デメリットは初期投資が大きいことと、もし続かなかった場合のリスクです。ただし、メルカリなどで売却すれば、良質な道具は比較的高値で売れます。

よくある質問

よくある質問のイメージ

Q1. レンタルと購入、どちらがおすすめですか?

初めての1回目はレンタルがおすすめです。キャンプ場によってはテント設営済みのプランもあり、設営の不安がありません。ただし年に3回以上行くなら購入したほうが結果的に安くつきます。レンタルは1回5,000〜15,000円程度かかるため、3回で購入費用の元が取れる計算です。

Q2. 子どもが何歳からキャンプに行けますか?

1歳からでも可能ですが、快適に楽しめるのは3歳以降です。オムツが外れ、ある程度の会話ができる年齢になると、親の負担が格段に減ります。乳児を連れて行く場合は、電源付きサイトを選び、ミルク用のお湯を保温ポットで持参するなど、事前準備を入念に。

Q3. 初心者におすすめのキャンプ場の条件は?

①管理人が常駐している、②炊事場やトイレが清潔、③車の横付けができる(オートサイト)、④キャンプ場内に売店がある、⑤携帯電話の電波が入る、この5つを満たすキャンプ場を選びましょう。高規格キャンプ場と呼ばれる施設なら、シャワーやコインランドリーもあり安心です。

Q4. 雨の日は中止すべきですか?

初めてのキャンプなら、雨予報が出たら日程変更を強くおすすめします。雨の中での設営・撤収は経験者でも大変で、子どもの機嫌も悪くなりがちです。ただし小雨程度なら、タープをしっかり張れば意外と楽しめます。雨音を聞きながらのキャンプも、慣れてくると風情があります。

Q5. キャンプ道具の収納場所に困っています

確かにキャンプ道具は場所を取ります。我が家は玄関の土間収納に専用のボックスを2つ置き、「キャンプボックス」として管理しています。頻繁に使わないものは圧縮袋に入れ、テントやタープはポールごとまとめて縦置きにすると省スペース。次回のキャンプ前日に車に積むだけの状態にしておくと、準備が楽です。

まとめ・持ち物チェックリスト

ファミリーキャンプ初めての方に向けて、必要な持ち物と予算別プランをご紹介しました。最後に要点を3つにまとめます。

  • 必須アイテムは7つ:テント、寝袋、マット、テーブル・チェア、照明、調理器具、クーラーボックス
  • 予算は最低3万円から。年3回以上行くなら8〜10万円の標準プランが結果的にコスパ良し
  • 子どもの安全と親の負担軽減を最優先に。初回は「頑張りすぎない」ことが成功の秘訣

出発前日には、以下のチェックリストを印刷して確認しましょう。

前日チェックリスト
□ テント・ペグ・ハンマー
□ 寝袋・マット・枕
□ テーブル・チェア
□ ランタン・ヘッドライト(電池確認)
□ 調理器具・カセットコンロ・ガスボンベ
□ クーラーボックス・保冷剤
□ 救急セット・虫よけ・日焼け止め
□ レインウェア・着替え
□ タオル・ウェットティッシュ
□ ゴミ袋・ティッシュ
□ 子どもの遊び道具
□ スマホ充電器

初めてのファミリーキャンプは、完璧を目指さなくて大丈夫。多少の失敗も含めて、家族の思い出になります。まずはこの記事を参考に、最低限の道具を揃えることから始めてみてください。慣れてきたら、焚き火やダッチオーブン料理など、少しずつステップアップしていけます。楽しいキャンプライフの第一歩を、ぜひ踏み出してくださいね!